誘うときも、手を貸すときも、相手が自分で選べる余地をひとつ残しておく。憧れの先輩(LARO)は、前に立って物事を決める力と、人の重みを受け止めるゆとりを持ちながら、そのどちらでも好きな人の足を止めない人です。現実を見る目は落ち着いていて、先行きは明るく構えている。恋をしても、相手を引き寄せるより、来たいときに来られる道を整えるほうに力を使います。

その落ち着きは、近くにいる人には頼もしく、少し離れた人には近寄りがたさとして映ることもあります。後輩や年下の人から好意を向けられることがあり、付き合ってからも、恋人の敬語がしばらく抜けない。このタイプの恋の進み具合は、言葉づかいがいつほどけるかに、よく表れます。

ひとことで言うと

  • 相手への期待を荷物にしないので、会えない週が続いても、責める言葉より先に次の約束の話が出る
  • 自分のいない場で決まったことに、後から口を出さず、決まった形のまま乗っていける
  • 頼られた分はきちんと引き受けるのに、自分の重みはどこにも預けないまま一日を終えがち
しずく
断ってもいいよって書いてある誘いのほうが、かえって行きたくなるんです。なんででしょうね。

LARO

  • リードの役割 Lリードしたい F相手に合わせたい
  • 甘え方 C甘えたい A甘えられたい
  • 感情の温度 P情熱的 R現実的
  • 恋愛への向き合い方 E真剣・一途 O楽観・自由
文字の読み方はShizuku編集部の解釈です

憧れの先輩(LARO)とは

付き合って4か月ほどの恋人が、少し言いにくそうに切り出します。「春から半年、土曜に一日がかりの手話の講座に通おうと思ってて。しばらく土曜は会えなくなるかも」。憧れの先輩(LARO)がまず口にするのは、「何時から何時まで? 試験はあるの?」という確認です。寂しいかどうかより先に、講座のある日がどんな一日になるのかをつかもうとする。現実的なRは、恋の場面でも、気持ちより先に輪郭を確かめる形で出てきます。

輪郭がわかると、返事は明るい。「いいね。半年後には、何か話せるようになってるんだ」。会える日が減ることを関係が細る前ぶれとは受け取らず、恋人の暮らしに部屋がひとつ増えるくらいに考えている。楽観・自由のOは、このあっさりした肯定に表れています。

それでも恋人の顔は晴れません。「会えなくてごめん。それに、ちゃんと続けられるか自信がなくて」と、言葉を重ねて打ち明けてくる。このタイプは「謝ることじゃないよ」と短く返し、そのあとは、続けられるかという不安の話のほうに付き合います。甘えられたい(受け止めたい)のAは、申し訳なさをなだめるより、打ち明けられた不安を受け取る形で出ています。

新しい週の形を差し出すのも、こちらです。「講座のある土曜は、終わる5時に駅で待ち合わせて、夕飯だけ一緒に食べよう。疲れていたら、その日は無しでいい」。リードしたいLは、恋人の予定には手をつけず、2人の時間をその隙間に置き直すところに見えています。Shizuku編集部の解釈では、L・A・R・Oは恋のこうした場面に結びついています。

憧れの先輩(LARO)が、相手の出番を待つ場面

恋人の文鳥にだけは、なかなか懐いてもらえない

恋人の部屋に通い始めて2か月。職場では後輩に慕われることもある憧れの先輩(LARO)が、ここでは文鳥に背を向けられています。恋人の指にはひょいと乗るのに、こちらが手を出すと、止まり木の端まで逃げていく。

このタイプは、そこで追いかけません。かごのそばの床に座って本を読み、帰りぎわに粟穂を1本だけ差し入れる。何週かたったある日、文鳥のほうから肩に降りてくる。恋人が「写真撮りたかったのに、先に言ってよ」と笑うあいだも、小さな重みが逃げないよう、じっと動かずにいます。頼もしさも肩書きも通じない相手と、床に座って同じ時間を過ごせる。楽観・自由のOと現実的なRが、ここではひとつの根気になっています。

恋人が苦手な電話を、代わらずに隣で聞く

上の階の足音のことで、恋人が大家さんに電話をかけなければならない日。電話の苦手な恋人は、番号を表示させたまま10分も画面を見つめています。憧れの先輩(LARO)が代わりにかければ3分で済むことは、2人ともわかっている。それでも「かわろうか」とは言わず、伝える順番を紙に3行だけ書き出して、恋人の隣に腰を下ろします。

通話のあいだは、うなずくだけ。恋人が言葉に詰まったところで、紙の2行目をそっと指で示す。電話を切った恋人が「言えた」と長く息を吐いたとき、このタイプの顔に浮かぶのは、自分で片づけたときより大きな満足のようです。

名画座の2本立てに誘い、休憩では何も聞かない

まだ2人きりで会ったことのない人を、名画座の2本立てに誘う。「長いから、疲れたら途中で抜けても平気」と添えるのが、憧れの先輩(LARO)らしい誘い方です。日も場所も自分で決めて、どこで降りてもいい形にしておく。

1本目のあとの休憩でも、「まだ観る?」とは聞きません。席に座ったまま、次の作品の解説を読んでいる。しばらくして売店から戻ってきたその人の手には、2本目のための飲み物が2つ。差し出された紙コップの重みが、何よりの返事です。

宿の卓球台では、恋人相手にも手加減しない

温泉宿の湯上がり、廊下の端に置かれた卓球台を見つけて、恋人が「やろう」と言い出す。どちらも久しぶりのラケットで、ラリーは5回と続かない。それでも憧れの先輩(LARO)は、わざと球をゆるめたりはしません。最後のゲームを恋人が1点差でもぎ取ると、本気で悔しがって、自分から「もう1ゲームだけ」と台に戻ります。

勝たせてもらった1点ではないことを、恋人はよくわかっている。浴衣の袖をまくり直して構える恋人の顔は、さっきより少し得意げです。相手が誰でも、遊びの場では同じ台の向こうに立つ人として扱う。それがこのタイプなりの敬意なのでしょう。

恋人の知らなかった一面を、演奏会の客席で知る

付き合って1年近くたったころ、恋人が何気なく言います。「来月、市民楽団の演奏会があるんだけど」。学生時代から続けていたというホルンのことを、それまで一度も聞いたことがありませんでした。憧れの先輩(LARO)は「なんで言わなかったの」とは返さず、「行っていい? どのあたりの席がいい?」とチケットを頼みます。

当日は後ろのほうの席から、譜面台の向こうに並ぶ金色の楽器の中に恋人を探す。知らない一面があったことを寂しがるより、まだ知らない部分が残っていたことを、楽しみの取り置きのように受け取る人です。

憧れの先輩(LARO)の強みと弱み

強み

  • 自分が抜けても回る形を、先に残して休める 休暇や異動の前に、手順と連絡先を1枚にまとめて渡し、留守のあいだに呼ばれずにすむようにしておく
  • 自分の間違いを、人前でそのまま認められる 会議で数字の誤りを指摘されると、言い訳より先に「そこは私の確認漏れです」と言える
  • 腹が立った日も、来月の関係まで見て話す 言い返すかどうかを、目先の勝ち負けより、この先も顔を合わせる人かどうかで決められる
  • 人の変化を、裏切りとして受け取らない 古くからの友人が仕事も暮らしも大きく変えても、前のほうがよかったとは言わず、今のその人と付き合い直していける

弱み

  • 「言ってくれれば」で終わらせてしまう 頼まれたことには応えるのに、頼まれていない寂しさには手が届かず、あとで知ってもそのひと言で片づけがち
  • 誘いに出口を添えすぎる どの約束にも「無理なら無しで」とつけるため、どれほど来てほしいのかが恋人に見えない
  • 出会ったころの上下が抜けにくい 職場や部活の後輩として知り合った恋人に、付き合ってからも指導役の口ぶりがのぞく
  • 任せた結果に引っかかりがあっても、黙って流す 後から口を出さないと決めているぶん、直してほしい点まで言いそびれ、同じことが繰り返される

出口をつけるたびに、恋人の手元には「来なくても困らない誘い」が届いている場合があります。本当に来てほしい約束では、出口の前に、いちばんうれしい形をひとつ置いてみる。「月に一度、日曜の朝に散歩できたらうれしい。あなたの土日はどう?」。望みが先に書いてあれば、そのあとの「無理なら無しで」も、突き放す言葉ではなく気づかいとして届きます。

憧れから始まる恋の、敬語がほどけるまで

Shizuku編集部の見立てでは、名前の「憧れ」は、相手がこちらを少し見上げている目線のこと。その目線から始まった恋は、目の高さがそろうまでに少し時間がかかります。

指導役のあいだは、気になっても誘わない

新しく入った人の指導係を任され、毎日のように質問に答えるうちに、飲み込みの早さや、礼を言うときのまっすぐな目が気になり始める。それでも憧れの先輩(LARO)は、指導の期間が終わり、評価する立場から外れるまでは、仕事以外の誘いを口にしません。教わる立場の人は、頼まれれば断りにくい。人を動かす立場の重さに、このタイプは敏感なほうです。誘うのは、持ち場が分かれた翌月。文面には、やはり断れる余地がついています。

敬語が抜けた日を、聞き流したふりで覚えている

付き合い始めても、恋人の言葉づかいはしばらく「〜ですね」のまま。このタイプは、それを直させようとはしません。ある晩、テレビの前で笑い転げた恋人が「ちょっと待って、これ見て」と言う。敬語が初めて抜けた瞬間です。そこで「今、敬語じゃなかったね」と口にすれば、照れて元に戻ってしまうかもしれない。だから何も言わずに画面をのぞき込み、あとで思い出しては、ひとりで少し笑っています。

初めて「それは違う」と返された日を喜ぶ

週末の行き先がほぼ決まりかけたとき、恋人がはっきり「それは違うと思う」と言い返してくる。少し前までなら、こちらの案に黙ってうなずいていた人です。憧れの先輩(LARO)の気持ちが動くのは、案が通らなかったことより、言い返してもらえたことのほう。恋人の声が、まっすぐこちらに向いて返ってきた合図のように思えるのでしょう。その週末は恋人の推した行き先へ出かけ、帰り道でも、まだ少しうれしそうにしています。

みお
呼び方が変わるのを待ってる時間って、いちばんどきどきするよね。名字にさんづけだったのが、ある日いきなり下の名前になったりして。

見本にされる場所での憧れの先輩(LARO)

後輩が同じ弁当を選ぶと気づき、最後に選ぶ

昼休み、近くの弁当屋で、一緒に来た後輩たちがそろって自分と同じ唐揚げ弁当を手に取っている。好みが重なったのではなく、迷ったときの決め手にされていると気づいた日から、憧れの先輩(LARO)はレジに並ぶ順番を最後にします。後輩に先に選んでもらえば、それぞれの手に、それぞれの食べたいものが残る。自分の選び方が人の選び方になる場面は、少ないほうがいいと考えているようです。

友人がそろいのリュックを背負ってきても、笑って並ぶ

友人と出かけた日、待ち合わせ場所に現れた友人が、こちらと同じ型のリュックを背負っている。「いいなと思って、つい」と照れる友人に、このタイプは「似合うね、色はそっちのほうがいい」と返して、そのまま並んで歩き出します。持ち物や選び方を、自分だけの印として囲っておこうとはしない。楽観・自由のOは、真似されることへのこだわりの薄さとしても表れます。

憧れの先輩(LARO)と相性が良いタイプ

誘いに出口をつけ、急がずに待てる人の隣では、相手に合わせたいFを持つ人が気楽に乗っていけます。憧れの先輩(LARO)の相性表で、Sランクにただひとつ入るのは8点満点で7点の恋愛モンスター(FCPO)。6点のAランク4タイプのうち、忠犬ハチ公(FCPE)、デビル天使(FAPO)、ロマンスマジシャン(FCRO)もFを持ち、頭文字がLなのは主役体質(LCPO)だけです。Fを持つ8タイプは、いちばん低い敏腕マネージャー(FARE)でも4点のBランクです。

Cランクに入るのは、3点のカリスマバランサー(LARE)だけ。どちらも決めたく、どちらも受け止める側に回りたい2人で、2点が入る軸がありません。同じ憧れの先輩(LARO)同士は4点のBランクで、LAREとの差は恋愛への向き合い方の1点だけです。

結論から見る

憧れの先輩(LARO)の相性

3位と同じ6点のタイプ ロマンスマジシャン、主役体質 下から3番目と同じ4点のタイプ 敏腕マネージャー、キャプテンライオン

全16タイプの順位と点数を見る

判定はShizuku編集部が4つの軸の組み合わせから算出した独自の目安です。判定の仕組みを見る

相手ごとの詳しい解説は憧れの先輩(LARO)の相性ランキングで、恋愛での振る舞いや距離の縮め方は憧れの先輩(LARO)の恋愛傾向と落とし方で紹介しています。

憧れの先輩(LARO)の性格に関するよくある質問

Q恋人に「もっとやきもちを焼いてほしい」と言われました
A

恋人が友人と遅くまで出かけても、笑って送り出せる。楽観・自由のOを持つ憧れの先輩(LARO)には自然なことですが、気にされないことを、大事にされていない印のように感じる恋人もいます。やきもちを演じなくてもかまいません。求められているのは、たいてい嫉妬そのものより、離れていた時間もこちらの心のどこかにいたという手応えです。恋人が出かける日は、その人の好きな桃をひとつ買っておき、帰ってきた夜に一緒にむいて食べる。離れているあいだも気にかけていたことが、詮索の言葉なしに伝わります。

Q「憧れていました」と言われて付き合うと、素を見せるのが怖くなります
A

恋人が見ていたのは、迷わず決める姿や、落ち着いて話を受け止める姿だった可能性があります。だから、決めかねている顔や休日の気の抜けた顔を見せたら、がっかりされるのではと身構えてしまう。LとAを持つこのタイプには、無理のない心配です。ただ、憧れは離れたところから見ているあいだに育つ気持ちで、そばにいる恋人が抱くのは、もっと細かな手触りの好意です。少しがっかりされる場面があっても、恋が冷めた知らせとは限りません。恋人が遠くから眺める場所を離れ、隣に移ってきたしるしとも読めます。

Q恋人とけんかをしたことがなく、かえって不安になります
A

言い合いになる前に、こちらが引くか、話の落としどころを見つけてしまう。現実的なRと楽観・自由のOを持つ憧れの先輩(LARO)の恋には、波風の少ない時期が長く続くことがあります。けんかがないのは、違いがないからとは限りません。違いが表に出る前に、どちらかが静かにしまい込んでいることもあります。大きな話し合いを始めなくてかまいません。「今日の店の味つけ、私はもう少し薄いほうが好き」くらいの小さな違いを、ときどき口に出してみる。小さな違いを笑って言い合える2人なら、大きな違いが出てきた日にも、同じ調子で話せます。

Q年上の恋人ができると、先輩らしくいられず戸惑います
A

後輩や年下の人に頼られる場面が多いぶん、自分より経験のある恋人の前では、どこに立てばいいのか迷うことがあります。けれど恋人が惹かれたのは、先輩という立場より、決めるときの落ち着きや、人の話を受け止めるゆとりのほうかもしれません。年の差で、2人のどちらが前に立つかが決まるわけではありません。迷ったら、いつもどおりに店を選び、いつもどおりに話を聞く。それで、このタイプらしさは十分に届きます。

Q憧れの先輩(LARO)と相性がいちばん高いタイプは?
A

恋愛モンスター(FCPO)で、8点満点で7点。Sランクに入るのは、この1タイプだけです。リードの役割はLとF、甘え方はAとC、感情の温度はRとPで、3つの軸がそれぞれ2点。恋愛への向き合い方はO同士の1点です。Shizuku編集部の見立てでは、出口つきの誘いにも気軽に乗り、乗ったら思いきり楽しむ相手。余地を残す誘い方が、遠慮でなく気楽さとして届く組み合わせです。

まとめ

見上げられて始まった恋を、目の高さのそろった恋へ、急がずに運んでいく。憧れの先輩(LARO)の恋の芯は、その運び方にあります。敬語がほどけるまで、反対意見が返ってくるまで、待つ時間は長めになりがちです。

余地を残すのは、相手を信じているからでもあります。来てくれなくても責めず、来てくれたら黙って喜ぶ。その静かな待ち方が、恋人にとっては、急かされずに好きになっていける時間そのものになっていきます。

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