「甘えさせて」と言うときでさえ、何をどうしてほしいかまで自分で決めている。隠れベイビー(LCRE)は、主導権を握っていたい気持ちと、好きな人に甘えたい願いを、同じひと言の中に入れて差し出す人です。恋の相手を選ぶ目は現実的で、時間をかけて見極めます。そして一度選んだ人のそばには、ゆっくりと深く根を下ろしていきます。

恋人の側から見ると、甘えられているのか指示されているのか、一瞬わからない。そんな頼み方こそがこのタイプの愛らしさで、ときにすれ違いの種にもなります。名前の「隠れ」は、甘えが段取りや注文の形にまぎれて、本人でさえ甘えだと気づいていないことを指している、とも読めます。

ひとことで言うと

  • 甘えたいときも主導権は手放さず、してほしいことを自分の言葉で組み立てて伝える
  • 小さな約束の守られ方を見届けてから心を預け、預けた相手には長く寄り添う
  • 仲直りの期限は自分で決めるのに、最初のひと言だけは相手から聞きたくて黙ってしまう
みお
友だちに、お願いをするときだけスマホの下書きを読み上げる子がいるの。照れくさいから、読むほうが言いやすいんだって。それを聞いて、LCREっぽいなって思った。

LCRE

  • リードの役割 Lリードしたい F相手に合わせたい
  • 甘え方 C甘えたい A甘えられたい
  • 感情の温度 P情熱的 R現実的
  • 恋愛への向き合い方 E真剣・一途 O楽観・自由
文字の読み方はShizuku編集部の解釈です

隠れベイビー(LCRE)とは

夜、ソファで隣に座った恋人に、隠れベイビー(LCRE)が小さな目薬を差し出します。「目薬、さしてくれる? 右目から。下まぶたを軽く引いて、1滴だけ」。さしてもらいたいのは甘えたいC、そのさし方を細かく決めているのはリードしたいL。2つは順番に顔を出すのではなく、ひとつのお願いの中に同時に入っています。4文字の意味づけは、恋愛の場面にShizuku編集部が当てはめたもので、診断元の定義ではありません。

続けて「さしたらしばらく目を閉じているから、ティッシュも」と付け加えるのは、さしたあとのことまで先に用意しておく現実的なR。そして、目薬を渡す相手は友人でも家族でもなく、ひとりに決まっています。そこに真剣・一途のEがにじみます。

さす側の恋人は、注文が多いなと苦笑しながらも、目元を預けられている信頼のほうを受け取ることが多いでしょう。言い方は指示に近くても、中身はまぎれもなく寄りかかりたい気持ち。この食い違いが、隠れベイビー(LCRE)の恋を読み解く手がかりになります。

隠れベイビー(LCRE)の甘えが見つかる場所

このタイプの甘えは、決める手つきの中に紛れていることがよくあります。恋の入口、けんかの翌朝、木曜の深夜と、甘えの見つけ方の手がかりになる場面を並べました。

食事会では、気になる人の隣へすっと移る

勉強会のあとの食事会。気になる人が奥の席に座ったのを見て、隠れベイビー(LCRE)はさりげなく荷物を持ち替え、その隣が空いているうちに腰を下ろします。誰かに先を越される前に、席を替わる口実も考えずに体が動いている。乾杯のグラスが配られるころには、もうその人の隣で料理の取り皿を回しています。

近づくきっかけを自分でつくれるのは、リードしたいLの身軽さです。告白のような大きな一歩には時間をかけるタイプでも、距離を縮める最初の数メートルは驚くほど速い。

貸した文庫本の戻り方を、こっそり見ている

まだ付き合う前、話の流れで好きな作家の文庫本を貸す。隠れベイビー(LCRE)が気にしているのは、感想の中身より、本がどんなふうに戻ってくるかです。約束した週に返してくれるか、遅れるならひと言あるか。カバーに折れ目がつかずに戻ってきたら、それだけで心が少し傾きます。

現実的なRは、言葉より小さな行動を確かめる目になり、真剣・一途のEは、心を預ける相手を慎重に選ぼうとします。試しているつもりはなくても、こうした見届けをいくつか重ねてから気持ちを決める人が少なくありません。そのぶん、一度「この人」と決めたあとの揺らぎは小さめです。

寝落ち電話は、始める時刻を決めて誘う

「今夜、23時から電話できる? そのまま寝ちゃうかもしれないけど」。隠れベイビー(LCRE)の寝落ち電話は、始まりの時刻がたいていこちらから指定されています。かけるのは、部屋の明かりを落として布団に入ってから。眠くなるまで恋人の声を聞いていたい、というのが本題です。

誘い方は会議の日程連絡のように整っているのに、中身はまっすぐな甘え。恋人のほうも、時刻が決まっているので気軽に付き合えます。通話の終わりに聞こえてくるのが寝息だけになっても、恋人はそれを、ここまで気を許してくれた合図として受け取るかもしれません。

残念な話の前に、話の締め方を決めておく

何か月も楽しみにしていた、限定の器の抽選販売。外れの通知が届いた夜、隠れベイビー(LCRE)は恋人に電話をかけ、話し始める前にこう伝えます。「今から残念だった話をするけど、励ましはいらない。相づちは三回に一回で十分。10分たったら、次の楽しみの話に切り替えるね」。

慰めてほしい気持ちを出しながら、慰め方まで先に決めておく。会話の進め方を握るLと、受け止めてもらう時間を求めるCが、ここでも肩を並べています。相づちが入るたびに、電話の向こうの声は少しずつほどけ、予告どおり10分後には「次の販売、また申し込む」と自分で締めくくっている。

翌朝の食卓で、「おはよう」を先に言われたい

夕飯の献立のことで言い合いになり、そのまま眠った翌朝。隠れベイビー(LCRE)の中では、「今日のうちに元に戻す」ともう決まっています。それなのに、朝の食卓で向かい合っても自分からは目を上げず、恋人の「おはよう」を待っている。期限を決めるのは早いのに、最初のひと言だけは相手から欲しいのです。

恋人も同じように黙っていると、朝の数分が妙に長く感じられます。言葉が出てこないときは、恋人の分のトーストも焼いて、向かいの席に置いておく。声にしなくても、それで最初の一歩は踏み出せています。

恋人が聴く深夜ラジオを、自分の部屋でも流す

恋人が学生時代から毎週聴いている、木曜深夜のラジオ番組。付き合い始めてしばらくすると、隠れベイビー(LCRE)の部屋でも同じ時間に同じ番組が流れるようになります。初めは恋人の好きなものを知りたくて、やがて自分の木曜にも欠かせない時間になっていく。

翌日、気になった投稿があっても自分からは切り出さず、恋人が「昨日のあれ、聴いた?」と話を振ってくるのを待っています。感想は恋人の口から先に聞きたいのです。それでいて、残業で聴き逃した回は配信で追いかけ、特番で放送日がずれる週もきちんと把握している。ひとりの人の好きなものを長く分け合いたいEに、甘えたいCと現実的なRがそっと寄り添っています。

隠れベイビー(LCRE)の強みと弱み

強み

  • してほしいことの輪郭がはっきりしている 何をしてほしいかを具体的に言えるので、恋人が迷わずにすむ
  • 心の中で区切った日を、先へ延ばさない 「今日のうちに元に戻す」と決めたら、気まずい朝でも話し合いを翌週へ流さない
  • 一度預けた信頼を簡単には引き上げない 小さな失望があっても、2人の関係を疑う前に、話し合う日を自分から決める
  • 甘えることで、相手に出番を渡せる 世話を焼きたい人に「ここにいていい」と思える居場所をつくれる
  • 機嫌の波を人に預けない落ち着き うまくいかない日でも八つ当たりに変えにくく、周りが顔色をうかがわなくていい

弱み

  • 頼み方が細かすぎて、甘えが伝わりにくい 言葉を足すほど、恋人には甘えより段取りの確認に聞こえてしまう日がある
  • 最初のひと言を待ちすぎる 仲直りでも誘いでも、きっかけだけは相手から欲しくて、黙っている時間が延びていく
  • 甘える先がひとりに集まる 恋人以外には弱いところを見せないため、恋人が忙しい時期は気持ちの行き場がなくなる
  • 順調な関係ほど点検したくなる うまくいっている時期にも「このままでいいのか」と見直しを始め、恋人を落ち着かなくさせることがある
  • 寄りかかられると身構える 甘える側に慣れているぶん、恋人に甘えられると、うれしさより戸惑いが先に立ちがち

恋人に寄りかかられて身構えたときは、何を求められているかを先回りして当てにいかず、まず手を止めて恋人のほうへ向き直ってみてください。自分の甘えには細かな言葉を添えるこのタイプほど、恋人のあいまいな「ちょっといい?」にも正解の手順を探して固まりがちです。何をしてほしいかは、向き直ったあとに恋人の口から出てくることが多いもの。受け取る側に回った日は、言葉を待つだけで足ります。

隠れベイビー(LCRE)の甘えに細かな注文がつくわけ

目薬のさし方、電話を始める時刻、相づちの打ち方。このタイプが寄りかかるときには、たいてい細かな注文がついています。

細かく伝えるほうが、照れずにすむ

「なんとなく優しくして」と言うのは、隠れベイビー(LCRE)にはかなり照れくさいことです。ところが「背中に手を当てていてほしい、10分だけ」なら、用件として口にできる。中身を具体的にすると、寄りかかりたい気持ちが相談ごとのような手触りになり、言い出す敷居が下がるようです。言い出すまでは「〜してもいい?」と遠慮がちでも、引き受けてもらえたとわかったとたん、注文が細かくなる。気恥ずかしさを手順に置き換えているのは、現実的なRです。

注文が三つ目に入ると、恋人の手が止まる

困るのは、恋人の受け取り方とずれたときです。「右目から」「下まぶたを引いて」までは笑って応じていた恋人も、「次は左、さっきより少し上から」と三つ目の注文が届くころには、目薬を持つ手が止まっている。寄りかかるつもりで重ねた言葉が、恋人には作業の指示書のように聞こえ始めたのです。本人は寄りかかっているつもりなので、恋人の表情が曇った理由がすぐにはわかりません。

頼む中身を、恋人の得意なことから選ぶ

細かさが重く響きにくいのは、恋人の腕前に任せるお願いです。道に詳しい人には「遠回りでいいから、景色のいい帰り道を選んで」、音楽にこだわる人には「眠れそうな曲を3曲だけ」。細かさは同じでも、主役が恋人の得意なことに移ると、頼まれた側は使われている感覚より、見込まれている感覚を受け取ります。

しずく
私もお願いをするとき、指を折って数えながら話してしまうんです。3本目の指を折るあたりで、たいてい相手が笑い出します。

断られた夜の隠れベイビー(LCRE)

断られた理由を、駅までの道で並べる

勇気を出して「今日、少しだけ寄っていっていい?」と聞いたら、「ごめん、今夜は資料の続きがあって」と返された。隠れベイビー(LCRE)は笑って手を振ったあと、駅までの道で、断られた理由を考え始めます。本当に資料なのか、言い方がまずかったのか、それとも。現実的なRは、こういう夜にも原因を探すほうへ動きます。

次の誘いを、早々に取り下げてしまう

厄介なのは、理由を並べ終えた時点で、決める力の強いLが「もうこの言い方はやめよう」と結論まで出してしまうことです。一度の空振りで、寄りかかる入口をひとつ閉じる。恋人は断ったことすら覚えていないのに、こちらは翌週から寄り道の誘いをしなくなっている、というずれが生まれます。

1回の「ごめん」を、恋人の答えの全部にしない

真剣・一途のEを持つ人ほど、相手の反応ひとつを重く受け取ります。けれど断られたのは、その日のその誘いであって、寄りかかること自体ではありません。同じ誘いを、別の日にもう一度だけ出してみる。2回目に返ってきた「いいよ」が、1回目の「ごめん」を本来の大きさに戻してくれます。

隠れベイビー(LCRE)と相性が良いタイプ

隠れベイビー(LCRE)の相性表を、3文字目だけが違う2タイプずつの組に分けると、8組すべてで情熱的なPを持つほうが1点高くなります。首位の最後の恋人(FAPE)が8点満点の8点で、Pを現実的なRに入れ替えた敏腕マネージャー(FARE)が7点。キャプテンライオン(LAPE)の7点とカリスマバランサー(LARE)の6点も、同じ1点差です。落ち着いたLCREにとって、相手の熱がもうひと押しになる、という読み方ができます。

Sランクに入るのはFAPE、FARE、LAPEの3タイプ。6点のAランクには、LAREのほかにデビル天使(FAPO)と忠犬ハチ公(FCPE)が並びます。同じ隠れベイビー(LCRE)同士は4点のBランク、最下位は2点のボス猫(LCRO)です。

結論から見る

隠れベイビー(LCRE)の相性

全16タイプの順位と点数を見る

判定はShizuku編集部が4つの軸の組み合わせから算出した独自の目安です。判定の仕組みを見る

相手ごとの詳しい解説は隠れベイビー(LCRE)の相性ランキングで、恋愛での振る舞いや距離の縮め方は隠れベイビー(LCRE)の恋愛傾向と落とし方で紹介しています。

隠れベイビー(LCRE)の性格に関するよくある質問

Q甘えたあとで急に恥ずかしくなり、そっけなくしてしまいます
A

甘えた直後に照れが来るのは、現実的なRが、気を抜いた自分を少し離れたところから眺めてしまうためでしょう。そっけなさは冷たく映りがちですが、恋人のほうは甘えられた時間をうれしく覚えていることが多いものです。照れが来たら取り繕わず、「今の、ちょっと恥ずかしかった」と口に出してしまうのも手。照れを隠すより知らせるほうが、恋人には可愛げとして届きます。

Q気になる人に、どの段階で甘えを見せていいかわかりません
A

隠れベイビー(LCRE)は相手を見届けてから心を預けるタイプなので、急ぐ必要はあまりありません。目安にしやすいのは、相手が自分の弱いところをちらりと見せてくれたときです。先に見せてくれた人は、こちらの弱さを受け取る準備も整っていることが多いもの。その日は甘えるより先に、「実は高いところが苦手で」のような、自分の苦手なものをひとつ打ち明けてみてください。弱みの見せ合いが一往復すると、寄りかかれる距離はもうすぐそこです。

Q恋人に「何でも決めてくれて楽」と言われ、少し寂しくなりました
A

決める役を楽だと言われるのは、リードしたいLに向けられた信頼の言葉です。それでも寂しさが残るのは、甘えたいCが、たまには連れていってもらう側に回りたいと願っているためだと考えられます。どちらも本心なので、片方を恥じる必要はありません。恋人の「楽」には、任せきりにしている後ろめたさが含まれている場合もあります。寂しさを打ち明ければ、恋人のほうは、ようやく出番が来たと受け取るかもしれません。

Q付き合う前は慎重なのに、付き合うと一気に深入りしてしまいます
A

見届けに時間をかけたぶん、心を決めたあとの想いが一度に流れ込むのは、真剣・一途のEを持つこのタイプには自然な動きです。深く入ること自体を責める必要はありません。注意したいのは、恋人も同じ速さで深まっていると思い込む場面。こちらが半年かけて固めた気持ちに、恋人はまだ追いつく途中かもしれない。こちらの想いの量を、恋人の想いを測る物差しにしないことが、深入りを重さに変えないコツです。

Q甘え上手な友人が、ときどきうらやましくなります
A

うらやましく見えるのは、おそらく、思いついた瞬間に甘えを口に出せる軽やかさです。隠れベイビー(LCRE)の甘えは、そこまで即興ではありません。何をしてほしいかを考えてから差し出すぶん、言葉がぶれず、その場の気分で言い直すことも少なくて済みます。速さでは友人に分があっても、言葉の確かさはこのタイプの持ち味。違う道具を持っている、と考えるほうが実態に近いでしょう。

まとめ

隠れベイビー(LCRE)の注文が細かいのは、好きな人が迷わずにすむようにという気づかいでもあるのでしょう。主導権を握る手と寄りかかりたい心は、このタイプの中でぶつかり合っていません。その不器用な丁寧さこそ、隠れベイビーという名前のいちばんの読みどころだと、私たちは考えています。

何度目かの夜、恋人が目薬のキャップを外しながら「今日も右から?」と先に聞いてくる。細かかった注文が、いつのまにか2人だけの合言葉に変わっています。

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