そばにいる時間は惜しみなく温かく、離れている時間は相手を自由にしておく。デビル天使(FAPO)は、人の気持ちを受け止める手を、握りしめずに開いたままにしておける人です。好きな人の話には身を乗り出し、うれしい知らせには一緒に声を上げる。それでいて、会えない日に恋人の行き先を細かく尋ねることは、あまりありません。
その軽やかさが、ときに「本気なのかわからない」と受け取られることもあります。けれど、温かさが本物であることと、恋人を縛らないことは、このタイプの中で別々に動いているわけではなく、ひとつの優しさから出ている、というのが私たちの見立てです。
ひとことで言うと
- 会っている時間は相手に心ごと向き、打ち明け話にも喜ばしい知らせにも、その場で熱く応える
- 受け止めた相手を囲い込まず、会えない日の過ごし方は恋人の自由にまかせておける
- 重い話を聞くときは歩幅を落とし、恋人が話し終えるまで急がせずに隣にいる
FAPO
- リードの役割 Lリードしたい F相手に合わせたい
- 甘え方 C甘えたい A甘えられたい
- 感情の温度 P情熱的 R現実的
- 恋愛への向き合い方 E真剣・一途 O楽観・自由
デビル天使(FAPO)とは
日曜の昼前、デビル天使(FAPO)は、ひとりで陶器市へ行くつもりで支度をしていました。そこへ恋人から「午後が空いた」と連絡が入ります。返したのは「陶器市に行くけど、一緒に来る? 2時に駅の西口でどう?」。自分の楽しみを取りやめるのでも、恋人を置いて出かけるのでもなく、出かける時刻のほうを恋人に寄せる。ひとりの予定を手放さない楽観・自由のOと、相手に合わせたいFが、最初の返信の中に並んでいます。
会場に着くと、情熱的なPが顔を出します。気に入った小皿の色について作り手に尋ねたのをきっかけに、窯の温度や土の産地の話まで聞きこんで、気づけば30分。恋人に袖を引かれて我に返り、「ごめん」と笑う。好きなものの前では、時間の感覚ごと熱に預けてしまうのです。
帰り道、恋人が仕事でつまずいた話をぽつぽつと始めると、歩く速さを落として聞き役に回り、駅に着いても改札の手前で電車を1本やり過ごして、話を聞き終える。甘えられたい(受け止めたい)のAは、相手の重さをそっと引き取る形で表れます。そのあとは引き止めずに手を振り、夜に小皿の写真を1枚だけ送って、その日をおしまいにする。ここで書いたF・A・P・Oの意味は、どれもShizukuの編集部による解釈にすぎず、診断の公式な解説とは別の、ひとつの見方です。
デビル天使(FAPO)が恋と日常で見せる身のこなし
身軽に動き、温かく受け止め、受け止めたあとは手を放す。恋の入口から家族との休日まで、その順番がよく見える場面です。
落語好きの人に恋をして、週末に寄席へひとりで行く
気になる人が「最近、落語にはまっていて」と話した翌週、デビル天使(FAPO)はひとりで寄席の木戸をくぐっています。演目もろくに知らないまま昼の部の最後まで座り、帰りの電車では「今日の真打ち、扇子でそばをすする音が本物みたいだった」と送る。その人の好きなものを、教わるのを待たずに先に味わいに行ってしまうのです。
ひと月ほどして、その人から「今度は一緒に行こう」と誘われる。案内してもらう側のつもりで話していたのに、いつのまにか自分のほうが、寄席の入り方を教える側になっていました。
朝8時に「今から海を見に行かない?」と送る
晴れた土曜の朝8時、恋人に「今から海を見に行かない?」と送る。前の晩には何も決めていなかったのに、窓を開けた瞬間の空の青さで、その日の行き先が決まってしまいました。返事が「いいね」なら30分後には駅で落ち合い、「今日は寝ていたい」なら「了解、また晴れた日に」と返して、自分はベランダで朝ごはんを食べ始めます。
恋人の愚痴には一緒に怒り、最後は笑い話にたたむ
恋人が「今日の会議、ひどかったんだよ」と話し始めると、デビル天使(FAPO)は聞き役に回りながら、ときどき恋人より先に「それはないよね」と声を上げます。一緒に腹を立ててもらえると、話す側は自分の怒りが大げさではなかったと安心できるもの。ひと通り話し終えたところで、上司の口癖をまねて恋人を吹き出させ、話を笑いのほうへたたんでいきます。
受け止めたいAに、Pの温度が乗った聞き方です。ただ、恋人がまだ怒りの途中にいるうちに笑いへ切り替えると、話を早く終わらせたがっているように聞こえることも。笑い話にたたむのは、恋人のほうが先に少し笑ってからにすると、軽やかさがそのまま優しさとして届きます。
「週末はひとりで寝ていたい」に、了解とだけ返す
忙しい週の終わりに、恋人から「今週末は、ひとりで寝ていたい」と届く。デビル天使(FAPO)は「了解、ゆっくりね」とだけ返して、自分は気になっていた映画を観に行き、古い商店街を歩いて帰ります。日曜の夜、恋人から「ごめん、ずっと寝てた」と電話が来れば、「おかえり。よく寝た声だね」と笑って、自分の週末の話を始めます。
ここでは、受け止めたいAと楽観・自由のOが同じ方向を向いています。会えない寂しさを恋人に背負わせず、ひとりでいたい願いごと受け取って、戻ってきた人をそのまま迎える。恋人にとっては、休んだあとに気まずさを持ち越さなくてすむ相手です。
姪の自転車練習で、転んだ回数より進んだ距離を数える
祝日の公園の広場で、補助輪を外したばかりの姪の自転車練習に付き合う。デビル天使(FAPO)はサドルの後ろに手を添えて一緒に走り、姪が転ぶたびに「いまの、さっきより電柱1本ぶん先まで行けたよ」と、進んだ距離のほうを伝えます。泣きべそだった顔が、3回目に転んだあたりから笑い顔に変わっていく。
受け止めたいAは、恋人だけでなく、何かに挑んでいる人の隣でも働きます。そこに情熱的なPの声の弾みが乗るので、励ましが小言ではなく声援として届く。夕方、姪が初めてひとりで10メートル走り切ったとき、広場の端でいちばん大きく手をたたいているのも、たぶんこの人です。
恋人の昔の恋の話も、身構えずに聞いていられる
路地裏のおでん屋で、恋人がうっかり「前に付き合っていた人と、ここに来たことがある」と口を滑らせる。気まずそうに目をそらす恋人に、デビル天使(FAPO)は「じゃあ、ここのおすすめ知ってるね」と笑ってお品書きを渡します。
恋人の過去を、いまの恋と張り合うものとして受け取らない。気まずさをほどく方向へ、会話のほうを運んでいく。何も感じないわけではありません。帰り道にふと思い出すことがあっても、その夜の大根の味のほうを覚えておこうとする。そういう気持ちの選び方ができる人です。
デビル天使(FAPO)の強みと弱み
強み
- 人の不機嫌に引きずられない 恋人がとがった声で帰ってきた日も、責めず、怯まず、いつもの調子で「おつかれさま」と言える
- 貸し借りを数えない気前のよさ ごちそうした回数や手伝った回数を覚えておかないので、恋人も友人も借りを感じずにそばにいられる
- 自分の楽しみに、恋人の席を足せる ひとりの予定を取りやめず、恋人の空いた時間に合わせて誘い直せる
- 好きなものの話で時間を忘れられる 作り手や詳しい人の話に心から聞き入るので、話す側がうれしくなって次々と教えてくれる
弱み
- 遠い先の約束になると返事がぼやける 半年後の旅行や来年の予定を聞かれると、はっきり答えずに話題を変えてしまう
- 思い立った熱が、相手の都合を追い越す 誘いたい気持ちが先に走り、恋人の疲れ具合を確かめる前にもう送信している
- 「会いたい」を言いそびれる 自由な人だと思われているぶん、寂しい夜にも素直な言葉が出てこない
- 夢中の切れ目を周りに知らせない 熱心だった習いごとから気持ちが離れても、誘ってくれた人に言いそびれ、約束だけが残りやすい
夢中だったものから心が離れたとき、それを言い出せないのは、誘ってくれた人をがっかりさせたくない優しさからでしょう。ただ、黙って足が遠のくより、「最近は別のことに夢中で」と近況のひとつとして話してしまうほうが、相手は次の誘い先を考え直せます。気持ちの移り変わりを、謝ることではなく近況として扱う。そう決めておくだけで、言い出す重さはずいぶん軽くなります。
暮らしが変わる季節のデビル天使(FAPO)
越してきた街で、クリーニング店の店主と仲よくなる
住まいを移した最初の週。シャツを出しに行った近所のクリーニング店で、仕上がりを待つあいだに店主と話しこみ、安くておいしい定食屋と、朝7時から開いている喫茶店を教わって帰ってきます。知らない土地を面白がるOに、その流儀へなじむFが重なっています。
見送る日は、贈り物より出発の時刻を聞いておく
親しい同僚が遠くの支社へ移ることになったとき、餞別の品に迷うより先に、電車の時刻を尋ねておく。当日の朝、ホームで大きく手を振り、電車が見えなくなると「さて」と職場へ向かう。受け止めたいAの見送り方は、見送られる人が、湿っぽさより笑顔を覚えて出発できるほうへ向かいます。
変わり目が重なる年は、変えないものを1つ残す
転職と引っ越しが同じ年に来ると、新しいものを面白がれる人ほど、気づかないうちに張りつめた日が続きます。そんな年は、週末の朝は同じパン屋で同じ食パンを買う、のように、変えない習慣を1つだけ決めておく。動かないものが足元にひとつあると、自分の調子の変化にも気づけます。
遠い約束をめぐるデビル天使(FAPO)の本音
旅のガイドブックは楽しいのに、日付で言葉が軽くなる
恋人が来年の春の旅に向けて、ガイドブックを買ってくる。デビル天使(FAPO)はページをめくりながら「この島の坂道、歩いてみたい」と身を乗り出すのに、「じゃあ何日にする?」と聞かれたとたん、返事が「うーん、春になってから決めよう」と軽くなります。気持ちがないからではありません。合わせたいFの持ち主にとって、日付を先に決めることは、その日までに恋人の仕事や体調がどう変わっても合わせられる余地を、先に手放すことに近いのでしょう。
好意は、日付より繰り返しで差し出している
そのかわり、このタイプの好意は、同じことを何度も重ねる形で表れます。仕事帰りに恋人の最寄り駅で降りて、15分だけ一緒に歩いて帰る。それを毎週木曜に続ける。趣味への熱は移り変わっても、人に向けた習慣は不思議と長く残るのです。予定表には書かれていなくても、恋人の暮らしの中には、デビル天使(FAPO)の来る曜日がしっかり刻まれていきます。
返事を保留するなら、決める日を自分から言う
日付をすぐには決められないとき、「春になってから」で終わらせず、決める日のほうを先に約束してみてください。「来月の1日までに決めて、私から言うね」。恋人は答えを待つ期限がわかり、こちらは考える時間を持てます。そして1日が来たら、本当に自分から切り出す。それだけで、保留は先延ばしではなく、約束のひとつに変わります。
デビル天使(FAPO)と相性が良いタイプ
同じデビル天使(FAPO)同士は、8点満点で3点のCランクです。そこから相手の文字を1つずつ入れ替えていくと、点数の伸び方が見えてきます。頭文字をリードしたいLに替えたパーフェクトカメレオン(LAPO)は5点のBランク、さらに2文字目を甘えたいCに替えた主役体質(LCPO)は6点のAランク、3文字目を現実的なRに替えたボス猫(LCRO)は7点で、16タイプの中でただ1つSランクに届きます。
この階段で、最後のOは一度も入れ替えていません。Oのまま上りきったLCROだけがSランクに届き、そのひとつ下の6点のAランクには、主役体質(LCPO)のほか、隠れベイビー(LCRE)と憧れの先輩(LARO)も並びます。決める役、甘える役、熱を落ち着いて受け取る役は相手に任せ、自由の感覚だけは分け合う。それが、このタイプの点数が伸びる組み合わせです。
結論から見る
デビル天使(FAPO)の相性
相性が良い3タイプ
3位と同じ6点のタイプ 主役体質 下から3番目と同じ3点のタイプ 敏腕マネージャー
全16タイプの順位と点数を見る
判定はShizuku編集部が4つの軸の組み合わせから算出した独自の目安です。判定の仕組みを見る
相手ごとの詳しい解説はデビル天使(FAPO)の相性ランキングで、恋愛での振る舞いや距離の縮め方はデビル天使(FAPO)の恋愛傾向と落とし方で紹介しています。
デビル天使(FAPO)の性格に関するよくある質問
次にその輪に加わるときは、恋人がいちばん話したそうな相手の隣を、空けておいてみてください。合わせたいFを持つデビル天使(FAPO)は、初めての集まりでも話題や冗談の温度をすぐにつかみ、情熱的なPがその場の盛り上がりに火をつけます。なじむ速さは長所ですが、恋人にとっては、昔なじみの輪の中で、自分の席だけが消えた夜に映ることもあります。隣の席をひとつ譲るだけで、恋人は自分の場所に戻れ、こちらも無理に控えめにならずにすみます。
始めた数と続いた数を並べれば、たしかに差は大きいでしょう。けれど情熱的なPと楽観・自由のOがそろうと、入口をたくさんくぐること自体が楽しみのひとつになります。篆刻教室にもカヤック体験にも一度は行ってみた人は、誰かが「やってみたい」と言ったとき、頼りになる案内役になれる。試した数は、そのまま人に話せる引き出しの数でもあります。
楽観・自由のOを持つ人にとって、同じ家に住むことは、ひとりの時間がなくなることと結びつきがちです。ただ、落ち着かなさの正体は、自分の時間がどこに残るのか見えない不安である場合が少なくありません。話を進める前に、恋人の部屋で数日続けて過ごしてみて、どの時間帯に息が詰まりそうになったかを確かめてみてください。朝の身支度なのか、夜にひとりで音楽を聴きたい時間なのか。答えが具体的になれば、相談は不安の打ち明け話から、間取りの話に変わります。
誕生日に「おめでとう、いい1年になりますように」と送ったら、短いお礼だけが返ってきた。デビル天使(FAPO)にとっては、恋人という形が終わってもその人の幸せを願う気持ちは残っていて、以前のように言葉を交わしたくなるのは自然なことでしょう。ただ、向こうはまだ気持ちを整理している途中という場合もあります。友人に戻れるかどうかは、こちらの準備ではなく、相手の時計で決まります。短い返事に込められたその距離も、いまのところの答えとして、そのまま受け止めておく。それもまた、このタイプらしい受け止め方です。
「今週どこかで会える?」と打ってから消して、「最近どう?」に書き換える。そんな夜に覚えがあるなら、自由な人という周りの見方に、自分のほうが合わせてしまっている可能性があります。合わせたいFは、相手からの期待にも働くからです。会いたい気持ちは、自由と矛盾しません。ひとりの時間を大事にしている人が「会いたい」と言うとき、その言葉には、ほかの楽しみより恋人を選んだという重みが自然と乗ります。遠回しにせず、消した一文のほうをそのまま送って構いません。
まとめ
デビル天使(FAPO)のそばにいる人は、休むことにも、ひとりになることにも、わざわざ理由を添えなくていい。このタイプが恋人や友人に手渡しているのは、温かさそのもの以上に、その気楽さなのかもしれません。
毎週木曜の15分は、どこにも書き留められていないまま、恋人の暮らしの中に確かに残っています。日付で縛らない人の誠実さは、たいてい、そうした繰り返しの中に見つかります。
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