初めて誰かを部屋に呼ぶ前の晩、ボス猫(LCRO)は、来客用のスリッパを玄関に1足だけ出しておきます。ふだんは物の置き場所も帰り道も決まりどおりに動かし、その中でならてきぱきと決められる人です。そのぶん、暮らしの内側へ人を入れる日だけは、準備にも気持ちにも時間をかけます。そして一度入ってもらった相手には、驚くほど素直に寄りかかる。
あなたの部屋の玄関に、そのスリッパを出しておきたい相手はいるでしょうか。
ひとことで言うと
- 暮らしの中では決めるのが早く、段取りに迷って人を待たせることが少ない
- 気に入った物を手入れして長く使い、流行りの買い替えにはあまり心を動かされない
- 知らない土地に出ても、着いた翌朝にはもう自分の居場所を見つけている
LCRO
- リードの役割 Lリードしたい F相手に合わせたい
- 甘え方 C甘えたい A甘えられたい
- 感情の温度 P情熱的 R現実的
- 恋愛への向き合い方 E真剣・一途 O楽観・自由
ボス猫(LCRO)とは
まだ2人で会うのが3度目くらいのころ、ボス猫(LCRO)は気になる人に「日曜、川の上流にある古い吊り橋まで歩きに行こう」と送ります。候補をいくつか並べて相手に選んでもらうのではなく、行き先をひとつに決めて誘う。断られたら、そのときはそのとき。誘い方そのものに、リードしたいLが出ています。
付き合い始めてしばらくしたころ、恋人に「付き合ってから、何か変わった?」と聞かれる。ボス猫(LCRO)は少し考えて、「休みの日に起きる時刻が15分早くなった。会う日は、出かける前に部屋を片づけておきたいから」と答えます。気持ちの大きさを形容詞で飾るより、暮らしのどこが動いたかで答える。そこに現実的なRらしさがあります。
恋人の部屋で迎えた最初の朝には、こんな頼みごとも出てきます。食器棚を眺めながら、「ここに、こっちの茶碗をひとつ置かせてもらえる? 場所は決めてくれていいから」。自分の部屋では物の置き場所をひとつずつ決めている人が、恋人の部屋では、自分の物の置き場所を恋人に決めてもらいたがる。甘えたいCは、このタイプでは、相手の暮らしの中に小さく居場所をもらう形で出てきます。
ある夜、恋人が「1年後、私たちってどうなってるかな」とつぶやきます。ボス猫(LCRO)の返事は「わからない。でも今のところ、楽しみなことしか思いつかない」。先の約束で関係を固めておかなくても、今の手応えで十分に前を向ける。この構えに、楽観・自由のOがあります。L・C・R・Oの4文字すべてについて、どの仕草に結びつけるかはShizuku編集部が選んだ読み筋です。
ボス猫(LCRO)のいつもの道と、恋の進め方
Shizuku編集部が「ボス猫」という名前に重ねているのは、ほかの猫を従える姿ではなく、見回る道と昼寝の場所を知りつくした猫の姿です。威張らなくても、その道のことなら、この人に聞けばわかる。恋の入口から沈んだ日まで、順に追っていきます。
気に入りの帰り道を、気になる人にだけ教える
職場の飲み会の帰り、同じ駅へ向かう気になる人を、ボス猫(LCRO)は「こっちの道のほうが好きなんだ」と、大通りから一本入った路地へ誘います。古い時計店のショーウィンドウには、いつ見ても5分進んだままの置き時計がある。前を通りながら「あれ、ずっと直らないんだよ」と言うだけで、それ以上の説明はしません。
数週間後、その人から写真つきのメッセージが届きます。「ひとりで通ってみた。時計、今日も5分進んでた」。気に入りの道を、相手がひとりでも歩いてくれた。このタイプの恋が動き出すのは、たいてい、こういう小さな便りからです。
恋人の足音がすると、用もなく玄関へ出ていく
泊まりに来た恋人が、「朝のパン、買ってくる」と近くの店へ出ていった夕方。ボス猫(LCRO)はソファで本を読んでいたのに、外の階段に足音が聞こえると立ち上がり、扉が開く前から玄関に立っています。
「待ってた?」と聞かれると、「たまたま通りかかっただけ」と答えて、パンの袋だけ受け取って部屋へ戻っていく。出迎えたかったのは本当で、それを言葉にしないところまで含めて、甘えたいCを持つこのタイプらしい出方です。恋人のほうも、2回目からは足音をわざと大きめに立てて階段を上がってくる、ということがあるでしょう。
3年ぶりの連絡にも、先週の続きのように返す
学生時代の友人から、3年ぶりにメッセージが届く。「急にごめん、元気?」。ボス猫(LCRO)は空いた年月を詫び合うこともなく、「元気。そっちは? 駅前のあの店、まだあるよ」と返し、その週末にはもう同じテーブルについています。
会わなかった時間を、縁が切れた証拠として数えない。人とのつながりを、途切れても戻れるものとして扱えるのは、このタイプの楽観です。気まずさの準備をして連絡してきた友人のほうが、拍子抜けしたように笑うでしょう。
恋人が英会話に通い始めても、教室のある日だけ確かめる
恋人が「来月から、仕事帰りに英会話の教室に通う」と打ち明けます。ボス猫(LCRO)は「火曜と金曜ね」と確かめるだけで、教室の場所も先生のことも尋ねません。会える夜が週に2つ減る計算より、恋人の暮らしに新しい道が1本増えることのほうに目が向くのです。
会う回数の多さで関係の濃さを測らず、先の予定を2人で埋めておかなくても落ち着いていられる。楽観・自由のOは、恋の場面ではこうした会う量への構えとして出ます。火曜の夜遅く、恋人から「今日はこんな言い回しを習った」と届けば、ボス猫(LCRO)はその一文を声に出して読んでみて、短い感想を返します。
企画が通らない日は、帰りの電車で次の出し先を決める
会議で企画が見送られた日、ボス猫(LCRO)は帰りの電車でつり革につかまりながら、使えそうな部分を頭の中で選り分けていきます。この部分は来月の別の部署の会議に回せる、この表は作り直せば次の提案に生きる。最寄り駅に着くころには、出し直す先がひとつ決まっています。
悔しさは残っています。それでも、使える部分を冷静に選り分けられるところに、現実的なRの目があります。その夜、恋人に話すときも、落ち込んだ顔より先に「次はあっちに出してみる」が出てくる。恋人によっては、もう少し愚痴も聞かせてほしかった、と思うことがあるかもしれません。
ボス猫(LCRO)の強みと弱み
強み
- 人の持ち場に踏み込まない礼儀 恋人の部屋の物や友人の荷物には勧められるまで手を触れず、借りるときはひと声かけてから手に取る
- ある物で間に合わせる身軽さ 友人の家で食事会があると聞けば、買い足しに走らず、家にある瓶詰めのジャムとクラッカーを提げて気負わずに顔を出す
- 来る人を迷わせない 初めて部屋を訪ねる友人に、駅の出口から曲がる角ごとの店の名前まで書いて送り、迷わせない
- 引き際がきれい 集まりから帰るときは使った皿を下げ、「今日はありがとう」と短く告げて、名残を長引かせない
弱み
- 部屋の決まりを、説明しないまま通す 恋人が布巾の干し方や皿の重ね方を変えると、何も言わずに元へ戻してしまう
- 組んだ段取りを人に組み替えられると、返事が一拍遅れる 恋人が待ち合わせを別の駅に変えようと言うと、了解と返すまでに少し間があく
- 自分の部屋では手伝いを受け取らない 恋人が片づけを手伝おうとしても「やり方があるから」と流しの前を譲らず、恋人が手を出せる場面を減らす
- 人を部屋に入れるまでが長い 知り合って半年たっても部屋に人を呼ばず、親しくなりかけた相手に「壁がある人」と思わせることがある
部屋の決まりを黙って直してしまう癖には、直さずにおく場所を先にひとつ決めておく手があります。たとえば、台所の水切りかごだけは、恋人が置いた向きのままにする。そう決めて恋人にも伝えておけば、恋人は手の跡を残せる場所を見つけられ、こちらは残りの持ち場を気兼ねなく整えられます。
持ち場を離れた旅先のボス猫(LCRO)
部屋もいつもの道もない知らない土地で、このタイプは何をするのでしょうか。恋人との2泊の旅には、ふだんは見えにくい動き方がのぞきます。
2日目の朝には、防波堤に自分の席を見つけている
海辺の宿に着いた日は、荷物を手早く片づけて、窓辺ではしゃぐ恋人の隣に並ぶくらい。動きが出るのは翌朝です。恋人が目を覚ますと、隣の布団はもう畳まれている。ボス猫(LCRO)は朝6時に宿を出て辺りをひと回りし、漁船の出入りがよく見える防波堤のベンチを見つけてきたところでした。「明日の朝もあそこにする」。旅の2日目にして、もう決まった席ができています。
知らない街の夜は、いつもより口数が増える
その夜、宿の窓から沖の漁火を眺めながら、ボス猫(LCRO)は、ひとり暮らしを始めた最初の部屋の話を始めます。ふだんは聞いたことのない話が、次から次へと出てくる。慣れた暮らしから離れているあいだは、決めることも整えることも少ないぶん、恋人に向ける言葉が増えるのかもしれません。甘えたいCの、いつもとは違う出口です。
持ち帰るのは、部屋に置き場所のある物だけ
帰りの駅の土産物屋で、恋人が置物を手に取って迷っていても、ボス猫(LCRO)は自分の分を何も買いません。そのかわり、防波堤で拾った丸い小石をひとつ、ハンカチに包んで持ち帰る。小石は玄関の靴箱の上、鍵を置く小皿の隣に収まりました。置き場所が決まる物しか持ち帰らない人の部屋に、2泊の旅がひとつ形を残しています。
ボス猫(LCRO)と相性が良いタイプ
部屋に呼んだ相手が、毎日でも来たいと思う人だったら。ボス猫(LCRO)の相性表では、会いたい量の感覚が違う最後の恋人(FAPE)とも、恋愛への向き合い方の0点を除く3つの軸が2点ずつで、8点満点の6点、Aランクに入ります。同じ6点には、この軸が1点になる不思議生命体(FARO)とパーフェクトカメレオン(LAPO)が並びます。Sランクは7点のデビル天使(FAPO)だけで、リードの役割・甘え方・感情の温度の3つで2点が入り、恋愛への向き合い方もO同士の1点です。いちばん低いのは隠れベイビー(LCRE)の2点で、2点の入る軸はひとつもない組み合わせです。
結論から見る
ボス猫(LCRO)の相性
相性が良い3タイプ
3位と同じ6点のタイプ パーフェクトカメレオン 下から3番目と同じ3点のタイプ ちゃっかりうさぎ
全16タイプの順位と点数を見る
判定はShizuku編集部が4つの軸の組み合わせから算出した独自の目安です。判定の仕組みを見る
相手ごとの詳しい解説はボス猫(LCRO)の相性ランキングで、恋愛での振る舞いや距離の縮め方はボス猫(LCRO)の恋愛傾向と落とし方で紹介しています。
ボス猫(LCRO)の性格に関するよくある質問
量を減らす相談より先に、返しやすい時刻をこちらから伝えてみてください。「眠る前の10分なら、ちゃんと読んで返せる」。楽観・自由のOを持つボス猫(LCRO)は、連絡が空いても関係が揺らぐとは考えにくく、毎日の報告そのものに意味を見いだしにくいのでしょう。いっぽう恋人にとっては、その一往復が一日の区切りになっていることもあります。いつ返ってくるかがわかれば、待つ時間には終わりが見え、恋人のほうも催促の気持ちを手放しやすくなります。
「その日は家でゆっくりしたい」。ありもしない用事をこしらえて断るほうが、かえって不誠実に思える。現実的なRを持つこのタイプが本当の理由を口にするのは、誘ってくれた人を軽んじているからではありません。ただ、聞く側が気にしているのは理由の中身より、誘いそのものがどう受け取られたかのほうです。正直な理由はそのままに、誘ってくれたことへのお礼を理由より前に置いてみてください。「声をかけてくれてうれしい。でもその日は家でゆっくりしたい」。同じ理由でも、断られた側の手元に残る印象が変わります。
疲れの出どころは、作業の量より、手順を決める場所がどこにもないことにありそうです。リードしたいLを持つボス猫(LCRO)は、全体を仕切りたいというより、受け持ちの中では自分のやり方で進めたい人です。着手する前に、自分の受け持ちを紙に書き出して、まとめ役に渡しておく。受け持ちの範囲が互いに見えていれば、その外では人のやり方に乗ることも、案外苦になりません。
このタイプの中では、好きだと伝えることと、暮らしの内側へ人を入れることは、つながって感じられやすいようです。言葉にしたら、部屋にも呼ばなければならない。そう構えるぶん、最初のひと言が先へ延びていきます。けれど、2つは同じ日に済ませなくてかまいません。気持ちを伝える日と、部屋に呼ぶ日は別のものとして考える。先に気持ちだけを伝えておけば、部屋の扉はこれまでどおり、自分の速さで開けていけます。
同じOを持つ相手のうち、7点のデビル天使(FAPO)と3点のボス猫(LCRO)同士を比べると、恋愛への向き合い方はどちらも1点で変わりません。4点の差は、ほかの3つの軸から生まれています。甘え方がFAPOとは2点、LCRO同士では0点。リードの役割と感情の温度も、FAPOとは2点ずつ、LCRO同士では1点ずつです。身軽さがそろっていることより、決める役、甘える役、熱の高さを2人でどう分け合えるかが、点数を左右しています。
まとめ
このページで追ってきたボス猫(LCRO)は、決めるのが早い一方で、人を部屋に入れるまでには時間をかける人でした。旅先の夜に昔の部屋の話があふれたように、整える仕事から手が離れた場所でこそ、このタイプの言葉は出てきやすいようです。
防波堤で拾った小石は、旅から戻ったあとも靴箱の上にあります。恋人がそれに気づいたのは、何度目かに部屋を訪ねた帰りぎわ、靴を履こうとしたときでした。2日目の朝にボス猫(LCRO)が座っていた、あの防波堤の石だとわかって、恋人は思わず手に取ります。
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