話せた日の帰り道、駅の階段を一段とばしで上っている。恋愛モンスター(FCPO)あるあるで追いかけるのは、言葉を選ぶ前にもう外へあふれている、そんな好きの気持ちです。
友人に「恋人のどこが好き?」と聞かれれば、枝豆の皿が空になっても答えが終わらない。聞いた側が先に笑い出しても、本人の話はまだ途中です。
このページでは、F=相手に合わせたい、C=甘えたい、P=情熱的、O=楽観・自由として4文字を扱います。どの読み方も、Shizuku編集部の解釈にもとづいています。
とくに「わかる」と言われやすい3つ
- 告白は、決めていた場所の手前でこぼれる。自転車の鍵を外しながら「好き」と言い、笑って目当ての場所まで歩く
- 恋人を撮ると、いつのまにか連写になっている。同じ笑顔がずらりと並び、どれも消せない
- 祖父母のなれそめを、何度でも聞きたがる。最初の手紙の書きまちがいの話で、毎回同じところで笑う
好きが予定を追い越す、恋愛モンスターあるある
この名前を、Shizuku編集部は絵本の1ページのように読んでいます。好きなものを見つけると両腕いっぱいに抱えて駆けてきて、しまいこまずに見せに来る、大きな生き物の絵です。
話せた日の帰りは、駅の階段を一段とばし
会議のあとの廊下で、気になる人と天気の話を少しだけした。それだけの日でも、帰りの駅の階段は一段とばしになっています。
上りきってから息が切れて、ホームでひとり小さく笑う。何があったのかを、自分の足のほうが先に知っていたような顔です。
告白が、決めていた場所の手前でこぼれる
伝えるなら噴水の前で、と前の晩から決めていた。ところが店を出て、止めておいた自転車の鍵を外しているうちに、顔を上げて「好き」と言ってしまいます。
相手に「ここで?」と笑われ、自分でも笑いながら、自転車を押して、目当ての場所へ歩きだす。言い直す言葉は、着くころにはもう考えていません。
恋人のどこが好きか、答えが2杯目まで続く
友人と入った居酒屋で、「で、恋人のどこが好きなの?」と軽く聞かれる。笑い方、脱いだ靴のそろえ方、店員さんへのお礼の言い方と、答えが次々に出てきます。
枝豆の皿が空になり、友人が2杯目を頼んでも、まだ続いている。聞いた側が「もうわかった」と手を上げて、ようやく区切りがつきます。
休日のソファでは、恋人と背中合わせで読む
休日の昼下がり、恋人がソファで本を読みはじめると、この人は自分の本を持ってきて、恋人と背中合わせに座ります。少し重さをかけると、向こうからも同じくらい押し返してくる。
ページをめくる音が2つ、交互に聞こえる。この人のほうの音は、いい場面に差しかかるたびに止まり、そのたびに背中へかける重さが少しだけ増えています。
台所にも本棚にも、好きの行き先がある
楽観・自由のOがあるので、恋をしていない月も、この人の気持ちは行き場をなくしません。向かう先が、人から台所や本や、ギャラリーの一枚へ移るだけです。
伸びてきた豆苗に、朝ごとに声をかける
恋をしていない月、スーパーで買った豆苗を一度食べてから、根元を水に浸して台所の窓のそばに置く。朝、伸びた分を見つけると「えらいね、きのうより伸びてる」と声に出しています。
2回目を刈り取る日は、少しだけ名残惜しそうに根元の上で切りそろえる。その夜の炒めものは、どことなく得意げです。
古書店で、贈り主の一言が書かれた本を選ぶ
ひとりで入った古書店で、表紙をめくったところに「誕生日に。春の約束を忘れずに」と青いインクで書かれた詩集を見つける。読みたかった本ではないのに、そのままレジへ持っていきます。
家に着くまでの道で、知らない2人の「春の約束」をあれこれ思い描く。中の詩を読みはじめるのは、そのあとです。
小さなギャラリーで、帰りぎわに好きな一枚へ戻る
平日の昼、ひとりで入ったギャラリーで、最後の壁まで見終えてドアに手をかけたところで足が止まる。向きを変えて、入ってすぐの壁にあった水彩画の前まで、もう一度歩いていきます。
戻ってみると、さっきは見えていなかった小舟が、川の端に1艘描かれているのに気づく。作品名の札をしばらく眺めてから、今度こそドアを押して出ていきます。
「また始まった」のあとに、続く言葉
この人の顔に好きや涙が出はじめると、周りの誰かがまず「また始まった」と笑います。そのあとに続けて言われがちなのは、たとえばこんな一言です。
- 祖母 「なれそめなんて、もう何回話したかしらね。それでも毎回、同じところで笑うんだから」
- 恋人 「撮るのはいいけど、目を開けてる一枚だけは残しておいてね」
- 先輩 「異動するの、こっちなんだけどね」
- 友人 「どこが好きか聞いたの、枝豆が来たときだったよね」
家族や職場の輪で、先に顔に出るもの
人のうれしいことや寂しいことが、この人の顔には、本人と同じくらいの速さで映ります。合わせたいFに情熱的なPの大きさが加わった姿だと、Shizuku編集部は見ています。
祖父母の金婚式で、なれそめの話をせがむ
祖父母の金婚式を祝う食事の席で、料理がひと通り出そろうと、この人は「ねえ、最初に会ったときの話して」と言いだす。家族はみんな、もう何度も聞いた話だと知っています。
祖母が「この人ね、最初の手紙で私の名前を書きまちがえたのよ」と話しはじめると、身を乗り出して聞く。笑う場所も、毎回同じです。
先輩の異動の挨拶で、本人より先に目が赤い
朝の打ち合わせで、隣の席の先輩が異動の挨拶をする。「みなさんのおかげで」のあたりで、聞いているこの人の目のほうが、先に赤くなっています。
異動する当人が笑ってポケットティッシュを差し出し、この人は受け取りながら「お元気で」と言う。その声は、少し裏返っています。
同僚の赤ちゃんの写真で、指が止まる
育休中の同僚から、職場のグループに赤ちゃんの写真が届く。この人は画面に顔を近づけたまま、しばらく指を止めています。
隣の席の人に「仕事の手も止まってるよ」と笑われ、ようやく返信を打ちはじめる。その返信が、その日のグループでいちばん長い文面です。
カメラとトークと通話に、うれしさが乗る
恋人を撮ると、いつのまにか連写になっている
遠出の日でも、いつもの商店街でも、恋人にカメラを向けると指がシャッターから離れない。あとで見返すと、同じ笑顔が少しずつ角度を変えて、ずらりと並んでいます。
消すつもりで1枚ずつ見ていくうちに、どれも消せなくなる。その夜いちばん長く眺めていたのは、恋人が目を閉じている1枚でした。
笑う顔文字を打つとき、自分も同じ顔をしている
恋人からLINEで、ハムスターがひまわりの種で頬袋をふくらませていく短い動画が届く。返事に笑顔の顔文字を並べるあいだ、この人の口もとも、画面の中とそっくり同じ形になっています。
向かいの家族に「いま、顔文字と同じ顔してる」と言われて、ようやく気づく。送ったあとも、口角はしばらく下がりません。
恋人が描いた似顔絵を、その場で待ち受けに
料理を待つあいだに、恋人が箸袋の裏へこの人の似顔絵を描いてみせる。目は点で、髪はぐるぐるの線です。
この人は声を上げて笑ってから、それをスマホで撮り、その場で待ち受けにする。箸袋のほうも、折り目を伸ばして財布にしまっています。
うれしい話の通話は、部屋を行ったり来たり
友人から「来年の春に結婚する」と電話がくる。最初の「えっ」で椅子から立ち上がり、そこから先は、部屋の中を行ったり来たりしながら話しています。
切ったあとで見ると、中身を出しかけていたエコバッグが、廊下の途中に置き去りになっている。いつそこまで運んだのかは、本人も覚えていません。
恋愛モンスター(FCPO)あるあるのよくある質問
好きを口に出す量には、人ごとに幅があります。このページの告白の場面も、前の晩から用意した言葉ではなく、自転車の鍵を外す手もとでこぼれた一言でした。言おうと構えると黙ってしまう人でも、構えるのをやめた帰りぎわに、一言だけ先に口から出てしまう日もあるでしょう。
4文字が違う人に起きても、おかしくない場面ばかりです。Shizuku編集部は、F・C・P・Oの読みが同じ一場面に重なって出そうなところを探して、文章にしています。このタイプに多いと人数で確かめた出来事ではないので、別のタイプの家族や友人に「これ、自分もある」と言われることもあるでしょう。
この人が待っているのは、話の途中で祖母の声が少し高くなる箇所です。同じ筋書きでも、祖父のほうをちらりと見る間や笑い方は、毎回わずかに違う。そこを見逃したくなくて、何度でも「それで?」と身を乗り出すのでしょう。
控えめかどうかは、4文字からは決められません。3文字目は、Shizuku編集部の解釈ではP=情熱的、R=現実的。この1文字が分けるのは、うれしさを外へ出すときの大きさの整え方だと見ています。恋愛モンスター(FCPO)は、胸に浮かんだ大きさのまま差し出しやすい人。ロマンスマジシャン(FCRO)は、その場や時間に見合う大きさへ、一度形を整えてから渡しやすい人です。外から静かに見えるときも、整える前の大きさまで、どこかへ消えているとは限りません。
にぎやかになる場面は多そうです。古書店で片方が贈り主の一言を読み上げると、もう片方はその途中で目をうるませ、読んだ側が「まだ途中だよ」と笑う。そんな光景が浮かびます。相性判定に当てはめると、Shizukuでは8点のうち2点でCランク。点が入るのは、P同士の感情の温度とO同士で見る恋愛への向き合い方で、1点ずつ。甘え方(C同士)とリードの役割(F同士)は、どちらも0点です。0点の数で、2人の仲に評価を下しているのではありません。気負わずに過ごすと歩幅がずれやすい2か所を、先に示している印です。
まとめ
休みの日の昼、恋人が初めて焼いた食パンが、焼き型の半分ほどの高さのまま焼き上がる。恋人が「失敗した」と言い終わる前に、この人は台所の入口から「いい匂い」と顔を出しています。
低いパンは、焼けてすぐのうちに2人の手で端から減っていく。最後のひとかけを飲みこむころには、この人は次に焼くパンの名前を、もう2つ3つ挙げています。
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