トップセラピストとして本店で半年間ナンバーワンの座を維持し、その後横浜店と渋谷店の2店舗オーナーとして独立。
OASISグループのあおいは、現場と経営の両立という難題に挑み続ける若きカリスマである。月商1000万を達成しながらも「まだ足りない」と語るその1日に密着すると、華やかな数字の裏にある地道な努力と、仲間への深い想いが見えてきた。

本店ナンバーワン半年独占——あおいが激戦を制した実績と「教える」本質

あおいのキャリアを語るうえで欠かせないのが、本店時代の実績である。ここでは、彼が2店舗経営に至るまでの土台となったプレイヤー時代を振り返る。
当時のOASIS本店にはグループ全体でもトップクラスのセラピストが集まっており、毎月1000万ポイントを超える激戦が繰り広げられていた。その中であおいが残した主な成績は以下のとおりだ。

  • 本店ナンバーワンを半年間独占
  • グランプリ5
  • セカンドブランド1位

東京秘密基地グループのランキングがホームページに公開されるようになったのは後のことだが、当時からあおいは基地全体のランキングを自分でチェックし、自分のポイントが何位なのかを常に意識していたという。
しかしあおいの本質は、数字を追うことではなく「人に教えること」にあった。本店の事務所にほぼ住んでいるような生活を送りながら、他のセラピストの相談に乗り、技術指導に時間を割く姿が日常だった。チームリーダーとして10人ほどのセラピストを束ね、3チーム制のリーダーミーティングにも参加する多忙ぶりだったが、自分のチーム以外のメンバーからも頼られる存在だった。
代表の青山翔輝はその姿をこう振り返る。あおいは忙しそうに携帯を触っていても、セラピストが相談に来るとすぐに手を止めて、気づけば完全にその相手に集中している——教えることへの情熱が、そのまま今の経営スタイルの土台になっているのだ。

Shizuku編集部
あおいの「教えるのが好きすぎて自分の作業を後回しにする」という特性は、一見すると非効率に見える。しかし、この姿勢がチーム全体の底上げに繋がり、結果としてあおい自身のトップ維持にも好循環を生んでいた。「教えることで自分も成長する」という構造は、後の2店舗経営においてスタッフ育成を最重要タスクとして位置づける経営哲学の原型になっている。

ランチミーティング——エルの性感評価は「オアシスで一番」

密着当日の午後、あおいは横浜店のスタッフであるエルとランチミーティングを行った。多忙を極める日々の中でなかなかゆっくり話す時間が取れないため、この対面での対話は貴重な機会である。あおいが空いている時間にエルの予定を見ても、すでに予約が入っている。そんな日々が続いていたのだ。
話題の中心は、エルの今後のキャリアパスだった。現在はあおいと2人で講習を担当しているが、将来的にはエル単独で講習を受け持てるようにしたいという構想がある。あおいはエルの性感テクニックについて「直近の評価はほぼ満点。オアシスの中で一番ではないか」と高く評価しつつも、本人がなかなか自信を持てない点を課題として挙げた。
エルは「10人中7人に成功しても、3人にできなかったらまだダメだと思ってしまう」「0か100で考えてしまう」と正直に心境を語る。これに対しあおいは、それほど厳しい自己基準を持ちながら今の評価を得ていること自体がすごいのだと伝えた。さらに「講習を繰り返して、受講者から『めちゃくちゃ良かった』と言われる経験を積むことで、自信は後からついてくる」とアドバイスした。
一方で、エルの今後の方向性についても掘り下げた。エルは数字を追いかけるタイプではなく、お客様一人ひとりに寄り添い、大丈夫かなと心配する。
その結果として数字がついてくるスタイルだ。現在、グランプリ予選中間発表で5位、リピート数は4〜5ヶ月連続でオアシス1位を維持している。あおいはそこに「もっとSNSで自信を持って発信してほしい。お客様もセラピストが業界内で認知度を上げていく姿を応援してくれるはずだ」と伝えた。

講習動画の撮影——「言語化が一番難しい」

ランチミーティングの後、2人は渋谷のホテルへ移動し、OASISグループ全体で使用する講習用動画の撮影に取り組んだ。この日のテーマは「おもちゃの正しい使い方」。新人セラピスト向けの教材として、基本的な使い方と誤った使い方の両方を映像で収める作業である。モデルの協力も得て、実際の身体を使って正しいアプローチと誤ったアプローチの違いを映像で示す本格的な内容だった。
撮影を終えたあおいが漏らしたのは、「言語化が一番難しい」という本音だった。普段の対面講習であれば何度でも言い直せるが、動画は一発勝負に近い。感覚的に理解している技術を、初めて見る人にも伝わる言葉に落とし込む作業は想像以上に消耗するものだったという。「もっとうまくなりたい」というあおいの言葉には、経営者としてだけでなく教育者としての成長意欲が込められていた。
この動画が完成すれば横浜店・渋谷店だけでなくOASISグループ全体の新人教育に活用される。1人の努力が組織全体のクオリティ底上げにつながるという意味で、非常に価値の高い時間だったといえる。

Shizuku編集部
「言語化の壁」は、あらゆる専門職が教育フェーズで直面する課題だ。あおいの場合、施術中の感覚を言葉に変換するだけでなく、それを映像として残すという二重のハードルを越えなければならない。
しかし、この取り組みが組織全体の教育基盤を強化し、将来のスケーラビリティを担保する。あおいの「現場にいるからこそ作れる教材」は、外部のマニュアル制作者には真似できない価値を持っている。

セラピスト業と経営業の両立——「終わりがない」経営タスクの実態

セラピスト兼経営者という二足のわらじは、具体的にどのような忙しさを生むのか。ここでは密着を通じて見えた「終わりのない忙しさ」の質的変化を解説する。
セラピスト専業だった時代は、予約が終われば仕事も終わりだった。しかし経営者になった今、あおいが日々こなしているタスクは多岐にわたる。

  • ホームページ管理
  • 求人対応
  • 新人講習
  • デビュー後のフォローアップ
  • ツイキャスの運営

これらの終わりの見えないタスクが日々積み上がっていく。
あおいは予約数を意図的に抑えながらも月商200万円を切らないラインを維持していた。1月からは新人育成を優先する方針に切り替えたが、まだ最適なバランスは見つかっていないと正直に語る。
何かしらの業務予定が先に入ってしまい、物理的に施術の時間が取れないことも珍しくない。それでも「気づいたら1日が終わっている。何も進んだ気がしないのに」という率直な言葉からは、経営者特有の終わりのなさが伝わってくる。

オアシス横浜店 湊あおい
予約が終わったら終わりだったセラピスト時代と違って、経営の業務には区切りがない。もっとできるだろうなって思っちゃう。

深夜の公園——「ごめんの一言で終わるのはもうなしだ」

密着のクライマックスは、日付が変わる頃に行われたスタッフ・マッツンとの話し合いだった。場所はあえて公園を選んだ。「本音を話しやすい環境にしたい」「何を思っているのかを知りたい」というあおいの配慮である。
議論の核心は、店舗運営における役割分担と主体性の問題だった。あおいはマッツンに対して、日常業務(デイリータスク)の確実な遂行は当たり前の前提として、それ以上に「自分でお金を生み出す動き」を求めていた。具体的には、ツイキャスの企画・運営やSNS施策など、売上に直結する仕事をもっと主体的に担ってほしいという要望である。
マッツンからは「ツイキャスのMCは映るのが厳しい。企画や日程調整、場所取りは全部できるが、出演部分だけセラピストに委託したい」という本音も出た。あおいはその気持ちを受け止めつつも、「できなかったことに対して『ごめん』の一言で終わるのはなしだ」と厳しい言葉も投げかけた。
しかしその根底にあるのは「一緒に成長したい」という願いだ。店舗が月商2000万規模になるまでの道筋をあおいは描いており、そのためにはスタッフの自発的な行動が不可欠なのだ。

経営者を目指すセラピストへ

あおいの1日が示しているのは、トップセラピストと経営者では求められるスキルがまったく異なるという現実だ。技術や人気だけでは店舗は回らない。人材育成、数値管理、スタッフのモチベーション維持。
これらを同時進行で処理する覚悟が必要になる。ただしあおいのケースが証明しているのは、「教えるのが好き」という特性が経営者の資質と驚くほど相性がよいということでもある。

まとめ——現場を離れない経営者の強さ

あおいの1日密着から見えてきた要点を整理する。

  • 現場感覚の維持:経営者でありながらセラピストとして出勤を続け、月商200万円を切らないラインを維持
  • 育成へのこだわり:ランチミーティングや講習動画撮影など、スタッフの成長に時間を惜しまない
  • 組織の仕組みづくり:講習の動画化で全グループの新人教育に貢献
  • 経営者の覚悟:深夜の話し合いまで含め、スタッフの主体性を引き出す姿勢を貫く

早朝の作業から深夜の話し合いまで、文字通り休む暇がない。それでも本人が「楽しい」と言い切れるのは、セラピストとしての現場感覚を失っていないからだろう。派手な数字の裏にある地道な1日を知ることで、女性用風俗という業界の奥行きが見えてくるはずだ。

よくある質問

Q女性用風俗のオーナーセラピストとは?
A

自ら店舗を経営しながら、現役セラピストとしてもお客様の対応を行うスタイルのこと。経営業務と施術の両方をこなすため多忙だが、現場感覚を維持できるメリットがある。

Q女風で独立・店舗経営するにはどうすればよい?
A

OASISグループの場合、まず本店でセラピストとして実績を積み、リーダー経験やスタッフ育成の実績を重ねてからフランチャイズ等で独立するパターンが一般的である。技術力だけでなく、人材育成や数値管理のスキルが求められる。

Qセラピストから経営者になると何が変わる?
A

最大の変化は「業務に終わりがなくなること」だ。予約対応で完結するセラピスト時代とは異なり、求人・講習・スタッフ管理・SNS運用など複数のタスクが常に並行して走る生活になる。

Q月商1000万を達成するために必要なことは?
A

個人の施術売上だけでなく、所属セラピストの育成と店舗全体の仕組み化が不可欠である。求人の安定確保、講習体制の整備、リピーター獲得の施策など、組織としての成長戦略が求められる。