女性用風俗業界でトップを走るOASISグループ。その代表である青山翔輝の日常は、想像以上に多忙で、そして想像以上に「現場主義」だった。
渋谷で制作中の撮影スタジオの確認から、セラピストのプロフィール写真撮影、フランチャイズ戦略に至るまで。
経営者でありながら、今なお最前線に立ち続ける青山の1日をカメラが追った。年商6億という数字の裏側にある、仕事への姿勢と哲学に迫る密着レポートである。
前回の1日密着シリーズが好評で、DM経由での利用申し込みにもつながったことを受け、今回は夕方から夜にかけての時間帯を記録した。
撮影スタジオ制作——細部へのこだわりが物語る経営者の美学
密着のスタートは、渋谷で制作途中の撮影スタジオの視察だった。対談収録やツイキャス配信に使えるスペースとして設計されたこの部屋は、大枠が完成した段階で青山自身が確認に訪れたものだ。ソファはベロア素材を選び、クッションフロアの色味やデザインは業者と相談しながら生地から選定。壁紙の材質にもこだわり、MSグループの泉氏と共同でインテリアや家具を決めていったという。
不動産業界出身という青山は、空間設計に対する審美眼が鋭い。自宅を引っ越す際にはインテリアコーディネーターと相談して配置や色味を決めるほどのこだわりようだ。「モデルルームを見るとテンションが上がる」という発言からも、空間づくりへの情熱がうかがえた。
このスタジオは、2人での対談撮影やミーティングスペースとしての利用を想定しつつ、将来的にはグループ外のセラピストや一般向けにも貸し出す構想がある。自社の資産を事業に転化するビジネス感覚が、ここにも表れている。前回の視察時から壁紙やソファが大きく変わっており、「あの部屋がこうなるのか」とカメラマンも驚く変化だった。
フランチャイズ戦略——100店舗超でも「むやみに広げない」理由
OASISグループのフランチャイズ戦略はどのような哲学に基づいているのか。ここでは「量より質」を貫く青山の経営判断を解説する。
東京秘密基地を含めグループ全体で100店舗以上を展開するなかで、長らく一般からのフランチャイズ募集を停止していた。その理由は「まずは本店のセラピストから独立者を増やしたかった」からだ。直近で本店から2名の独立者が誕生し、セラピスト出身者がフランチャイズを立ち上げる流れが定着してきたことを受けて、ようやく一般募集を再開した。
開業自体は届出とホームページがあれば可能だが、そこから先の壁は大きい。青山が挙げる女風経営の難所は以下の3点だ。
- 集客:SNSの発信力やDMのやり取りスキルが不可欠
- 求人:セラピストのテクニックだけでなくホスピタリティやメンタルケアまで見極める目が必要
- 教育:「性の領域の接客」には他業種の再現性が通用しない
美容室やアパレルで何店舗も展開している経営者でも、この領域では苦戦するケースが少なくないという。一般的な接客業とは求められるマネジメントの質が根本的に異なるのだ。
「人が人にサービスを届ける」仕事であり、マニュアルだけでは品質を担保できない。だからこそ、教育体制とオーナーの質にこだわるOASISグループのフランチャイズ戦略には、合理性がある。
プロフィール写真撮影——「パッケージ」を磨く本気度
この日のメインイベントの一つが、セラピストのプロフィール写真撮影だった。青山自身も撮影に参加し、3名のセラピストの撮影後に4人目として臨んだ。青山は季節ごと、つまり3ヶ月に1回は必ず撮影に行くという。多いセラピストは1〜2ヶ月に一度のペースでプロフィール写真を更新している。
撮影ではヘアメイクを必ず入れるのがOASISグループの流儀である。青山自身も複数のヘアメイクを試した結果、信頼できる担当者・セリカ氏を見つけた。「ヘアメイクを何度か利用したことはあったが、本当に納得のいく髪型になったことがなかった。セリカさんの初回で衝撃を受けた」と語り、以後はYouTube撮影前にも依頼するほどの信頼関係を築いている。
衣装選びにも妥協はない。撮影当日の現場で季節感を考慮しながら、カーディガンやジャケット、デニムなど複数のパターンを試す。白黒のシンプルなものから秋冬らしい柔らかい素材まで、「写真1枚で指名が入るかどうか」を左右するものだけに、全力で向き合う姿勢が印象的だった。香水を持ってのアップ撮影など、カメラマンからの提案を積極的に取り入れる柔軟さも見られた。
青山は断言する。「指名がなかなか入らないセラピストは、絶対にヘアメイク付きの撮影に行くべき。写真撮影に4万円かかるが、参加した人はほぼ全員その投資を回収できている」。実際に他店舗のセラピストからも「宣材写真を変えただけで予約が倍になった」という報告が寄せられているという。
つまり写真の質は「第一印象」そのものだ。季節ごとに更新するという徹底ぶりは、常に新鮮さを保ちたいという意識の表れであり、利用者側から見ても「この人は自分の仕事に投資を惜しまない人だ」という信頼感につながるだろう。
セラピストとの関わり方——100店舗超でも「現場を知る経営者」であり続ける理由
100店舗以上を擁するグループの代表が、なぜ今もセラピストと直接向き合い続けるのか。ここではその姿勢とジレンマを掘り下げる。
デビュー前の新人教育は店長・副店長に任せているが、デビュー後のセラピストとはマンツーマンの面談を行い、食事会やイベントも定期的に開催する。
この姿勢にはジレンマもある。YouTubeを見てOASISに入店するセラピストが多いにもかかわらず、デビュー前は青山と直接関わる機会がほとんどない。そのため、研修期間にモチベーションを維持できず辞めてしまうケースも少なくない。
デビューまでの道のりは以下のとおりだ。
- 面接
- 事業説明会
- 講習2回
- モニター試験
- 合格後、出勤開始
早ければ1週間〜10日程度だが、スケジュールの兼ね合いで1ヶ月かかることもある。その厳格なプロセスこそが、サービス品質を担保する仕組みなのである。
初めての方へ——「この仕事が面白い」と言い切れる理由
密着中、青山は「20歳に戻ったら絶対に女風をやる。120%やる」と即答した。稼げるだけでなく、目の前の顧客に喜んでもらえ、男としても成長できる——その三拍子がそろう環境は確かに稀有だ。副業としてスタートするセラピストが7割という事実も、この仕事の間口の広さを物語っている。AI時代において「人が人に届けるサービス」の価値は、むしろ高まっていくだろう。
X凍結14回——それでも発信を止めない理由
密着中に語られた意外なエピソードが、Xアカウントの凍結回数である。その数、実に14回。風俗業界という性質上、凍結リスクは常につきまとう。端末を変えたり、IPアドレスの紐づけを回避したりと対策は講じているが、完全には防ぎきれない。
凍結のたびにアカウントを作り直し、差し込んでいたリンクをすべて貼り替える。その労力は想像を絶する。それでも発信を止めないのは、SNSが集客の生命線だからであり、そして自分たちの仕事を正しく伝えたいという使命感があるからだろう。
「女性用風俗業界で一番凍結していると思う。凍結のプロです」と自嘲する一方で、新しいアカウントを立ち上げてはすぐに運用を再開する行動力は、この業界で発信し続けることの困難さと覚悟を物語っている。
青山は個人チャンネル「青山翔輝チャンネル」も立ち上げ、女風ドキュメンタリーとは別軸で、男性向けの性教育やテクニックアカデミーの情報を発信していく構想も語った。一般男性向けの講習を実施する中で「男性の悩みへの解像度がすごく高まった」と感じているという。
まとめ——数字の裏側にある、現場への執着
この密着で見えてきた青山翔輝の経営哲学を整理する。
- 現場主義:スタジオの素材選び、セラピストの衣装選び、ヘアメイクのこだわりまで、自分の目で確認する
- フランチャイズは「量より質」:内部育成を優先し、教育体制が整ってから一般募集を再開
- 宣材写真=パッケージ:3ヶ月に1回の撮影更新を推奨し、4万円の投資を回収できる仕組みを確立
- 発信を止めない覚悟:Xアカウント凍結14回でもSNS運用を継続し、集客の生命線を守る
年商6億という数字だけを見れば「成功した経営者」だが、その裏にあるのは現場から一歩も離れない執着だ。「この仕事は本気で面白い。言わされているのではなく、本当にそう思っている」という言葉は、密着の映像を見れば、掛け値なしの本音であることが伝わるはずだ。
よくある質問
必須ではない。実際にフランチャイズオーナーの多くは女風未経験者である。ただし、経験者のほうが売上を上げやすい傾向はあり、セラピスト出身のオーナーが複数店舗を展開するケースも多い。
青山翔輝は3ヶ月に1回を推奨している。季節感を反映させることで、常に新鮮な印象を与えることができる。写真のクオリティが指名数に直結するため、ヘアメイク付きの撮影に投資する価値は大きい。
最短で1週間〜10日程度。面接、事業説明会、講習2回、モニター試験というプロセスを経る。スケジュール次第では1ヶ月ほどかかることもあるが、この厳格な選考がサービスの品質を支えている。
青山によれば、「集客・求人募集・教育」の3点が最大の壁である。人が人にサービスを届ける仕事であり、セラピストのメンタルケアやホスピタリティの育成など、他業種とは異なるマネジメントスキルが求められる。
男性向けの性教育、女性との対人関係の悩み解消、テクニックアカデミーの情報などを発信する予定。女風ドキュメンタリーとは異なり、青山個人にフォーカスした教育的なコンテンツが中心となる。



