予約は常に1〜2ヶ月先まで埋まり、OASISグループ内のリピート人数ランキングでは8ヶ月連続ナンバーワン。OASIS横浜店のセラピスト・エルは、業界トップクラスの指名数を誇る存在である。
しかし、華やかな実績の出発点には「女性不信」という暗い影があった。交際相手の裏切りに傷つき、恋愛感情そのものから距離を置こうとした27歳の男が、なぜ女性を癒す仕事で花を咲かせたのか。
配送ドライバーとして7〜8年間トラックを走らせていた彼が、まったく別の世界へ飛び込んだ背景と、予約2ヶ月待ちを実現した独自の接客哲学に迫る。

配送業員から女風セラピストへ——幼馴染の一言が変えた人生の方向

エルは長野県出身、現在27歳。学校卒業後、7〜8年にわたって同じ物流企業に勤め、配送ドライバーとして体力仕事に明け暮れていた。トラックに乗り、荷物を運び、降ろす。女性用風俗の世界とは接点すらなかった彼の人生を動かしたのは、長野の東京秘密基地に所属していた幼馴染のセラピスト・金である。
ある日の飲みの席で、金がセラピストとして活動していることを打ち明けた。当時の長野エリアは女風市場がまだ小規模で、顧客の母数も限られていた。しかし金の話を聞いたエルは、興味本位で「自分もやってみよう」と決断する。周囲への相談はほとんどしなかった。金が先にいる環境で、金に教わりながら始められるという安心感が背中を押した形だ。
転身の動機には、もうひとつ深い事情があった。セラピストになる直前、エルは最後に交際していた女性に浮気をされた挙句、振られるという経験をしていた。後から事実を知ったときの衝撃は大きく、恋愛という感情そのものに距離を置くようになっていた。

エル
自分が必要とするんじゃなくて、必要とされたい。必要とされる側なら傷つくことはないかなと思った。

女風セラピストは「選んでいただく」側の仕事である。恋愛のように自分から相手を求めるのではなく、女性がセラピストを指名し、時間を共有する。エルにとってこの構造は、傷ついた自分でも安心して身を置ける場所だった。

Shizuku編集部
セラピスト志望者には「女性好き」「高収入」といった動機が多いと思われがちだが、エルのように恋愛の傷が入口になるケースは珍しくない。むしろ、自分自身が深く傷ついた経験を持つ人ほど、相手の痛みや不安に対するアンテナが鋭くなる傾向がある。
女風業界では「共感力」がテクニック以上に武器になる場面が多く、エルの人気の土台はこの原体験にあると編集部は見ている。

リピート率6割の秘訣——エルが徹底した3つの地道な習慣

ここでは、デビュー直後に予約ゼロだったエルが、どのようにしてリピート率6割を達成したのかを具体的に解説する。長野という限られた市場で顧客基盤をゼロから築いていくなかで、彼が徹底したのは以下の3つの習慣だった。

  1. 接客後のメモ:毎回の施術が終わるたびに、うまくいった点と改善点を書き出し、次回に反映させる。地味な作業だが、一度も欠かさなかったことで、同じ失敗を繰り返さない仕組みが自然とできあがった。
  2. 講習への貪欲な参加:東京秘密基地時代から技術講習に積極的に足を運び、OASIS移籍後は代表の湊あおいとともに毎月「性感研究会」を主催する立場になった。この研究会では、参加セラピストが実践したいテクニックや疑問を持ち寄り、ディスカッション形式で知見を共有する。指入れの基本技術からオイルマッサージの応用まで、扱う範囲は幅広い。
  3. 顧客へのフィードバック依頼:自分の接客の何が良くて、何が足りなかったのかを利用者本人に率直に尋ねる。当たり前のようでいて、実践できるセラピストは意外と少ない。

エルは外部の講習にも複数回参加しており、学びの姿勢は現在も変わらない。リピート率が約6割、つまり3人に2人近くが再び指名するという高水準に達しているのは、こうした日常の積み重ねの結果にほかならない。

エル
今まで会ったお客さんで忘れている方は、たぶん一人もいないと思います。

この言葉が示すとおり、エルは初回の利用者からリピーターまで、一人ひとりを記憶に刻みながら接客を続けている。

夫婦のレスを解消し、妊娠報告が届いた日

エルが「一番うれしかった経験」として挙げたのは、ある既婚女性とのエピソードだ。その女性はパートナーとの行為に苦痛を感じるようになり、数年間にわたるセックスレスに陥っていた。しかし子どもは望んでおり、葛藤を抱えたまま女風の利用を決めた。
エルの利用者のうち、パートナーがいる割合はおよそ半数にのぼるという。その多くが、レスやスキンシップ不足を理由に来店している。エルはこの女性に対して、施術を通じて「性的な体験=痛い・怖い」というネガティブな記憶を少しずつ書き換えていった。加えて、夫婦間でどのようにコミュニケーションをとればよいかについても具体的な助言を行った。
女性はエルのアドバイスを忠実にパートナーへ伝え、実践した。その結果、長年のレスが解消され、2〜3ヶ月後には妊娠の報告が届いた。

Shizuku編集部
女風セラピストの役割は、施術そのものだけにとどまらない。パートナーシップに関する相談役として機能するケースは実際に多く、エルのエピソードはその好例である。
特に「行為に対する恐怖感の解消」は医療やカウンセリングの領域とも重なるテーマであり、セラピストが果たせる社会的な意義は一般に思われているよりもはるかに大きい。
読者がもしパートナーとの関係に悩んでいるなら、女風を「性的サービス」としてだけでなく「関係改善のきっかけ」として捉えてみる価値があるだろう。

セラピストが語る光と影——突然の別れと休みゼロでも走り続けられる理由

華やかな成功の裏にあるセラピスト特有の辛さとは何か。ここでは、エルが経験した「しんどい瞬間」と、それでも走り続けられる理由を掘り下げる。
エルが「しんどかった」と口にしたのは、長期間にわたって通ってくれていた利用者との突然の別れだった。パートナーに女風の利用が発覚し、もう会えなくなるという連絡が来る。1年以上続いた関係が、ある日を境に途切れる。一方で、最初から「1回限り」と決めて利用する女性も一定数存在する。エルはそうした利用者に対しても、たった1度の機会で最大限の満足を届けようとする姿勢を崩さない。

エル
1〜2ヶ月先の予約を取ってくださる方は、もはや単なる欲求の解消じゃなくて、僕と会うこと自体を楽しみにしてくれているんだと思う。

OASIS横浜店のオープン以降、エルには丸1日の完全な休みがほぼない。しかし、本人にストレスの自覚はほとんどないという。その理由は「接客中に自分を作らない」ことにある。キャラクターを演じ続ければ精神的な消耗は避けられないが、エルは等身大の自分で利用者と向き合う。初対面でも構えずにリラックスした空気を作り、会話に自然なユーモアを混ぜる。
この飾らないスタイルが、利用者に「居心地の良さ」を感じさせる最大の要因であり、リピーターが途切れない根本的な理由だと編集部は考える。副業感覚で始めた仕事が、いつしか天職になった。エルは「お金はもちろん大事だが、それだけを追いかけていたら今のように頑張れていなかった」と率直に語る。

グランプリ上位入賞から代表へ——エルが見据える次のステージ

エルの実績を数字で整理すると、その存在感はさらに際立つ。

  • 最高セラピストグランプリ:北陸・甲信越エリア3位
  • 直近大会:指名人数部門で全体13位、ポイントランキング(売上)部門で全体14位
  • OASISグループ内:ポイントランキング2ヶ月連続1位、リピート人数8ヶ月連続1位

地方出身で後発参入ながら全国規模の舞台で結果を出し続けていることは、努力と接客哲学が正しく機能している証拠といえる。
今後の目標として彼が掲げるのは、「ゆくゆくは代表になり、セラピストからも尊敬される存在になること」だ。代表の湊あおいに声をかけられて東京へ出てきた経緯もあり、プレイヤーとしての実力を土台に、後進育成や店舗運営へとフィールドを広げていくビジョンを描いている。女性不信からスタートした男の物語は、まだ次の章へと続いていく。

まとめ——傷ついた過去こそが、誰かを癒す力に変わる

エルの歩みから見えてきた要点を整理する。

  • 原動力:恋愛の傷から生まれた「必要とされたい」という動機が、利用者への真摯な姿勢の土台になった
  • 成長の仕組み:接客後メモ・講習参加・顧客フィードバックの3習慣を愚直に継続し、リピート率6割を実現
  • 接客哲学:等身大の自分で向き合う飾らないスタイルが、利用者の居心地の良さとリピートにつながっている
  • 今後の展望:プレイヤーの実力を土台に、代表就任・後進育成へフィールドを拡大予定

女風に興味を持ちながらも一歩を踏み出せずにいる方にとって、エルのような「飾らないセラピスト」がいるという事実は、きっと心強い安心材料になるだろう。
OASIS横浜店・渋谷店の詳細は公式サイトで確認できる。エルの最新情報はInstagramでも発信中だ。

よくある質問

Q女風の人気セラピストはどれくらい予約が取りにくいのか?
A

トップクラスのセラピストになると1〜2ヶ月先まで予約が埋まっていることも珍しくない。エルの場合、リピーターの継続予約で枠が埋まるため、新規の利用者はキャンセル待ちやタイミング次第となる。

Qリピート率6割という数字は業界的にどの程度なのか?
A

女風業界の平均的なリピート率は3〜4割程度といわれており、6割は極めて高い水準である。エルのように顧客一人ひとりを記憶し、フィードバックを次回に活かす姿勢が高リピート率の要因と考えられる。

Q女性用風俗のセラピストに向いているのはどんなタイプか?
A

エルによれば「女性が好きで、誰かに何かを与えて喜びを感じられる人」が長く続くタイプだという。技術は講習で後から身につけられるが、人への関心は素質に近いと語っている。

Qセラピストの技術向上にはどのような仕組みがあるのか?
A

OASISグループでは毎月の「性感研究会」をはじめ、技術講習が充実している。外部講師による講習への参加も奨励されており、未経験からでも段階的にスキルを磨ける環境が整っている。