女性用風俗のセラピストといえば、専業で活動しているイメージが強い。しかし実際には、別の仕事を持ちながらセラピスト業に取り組む「兼業セラピスト」も存在する。
今回、女風ドキュメンタリーチャンネルが密着したのは、OASISグループで活躍するきょうへいである。本業はバーテンダー、副業でセラピスト、さらには声優活動にも挑戦中という多忙な日々を送っている。
お泊まりコース明けの早朝から深夜の予約対応まで、兼業セラピストの1日をリアルに追いかけた記録から、その働き方のメリットと課題を掘り下げる。

お泊まり明けから深夜待機まで——兼業セラピストの過密スケジュール

ここでは、密着当日のきょうへいの1日を時系列で紹介し、兼業セラピストのスケジュール管理の実態を明らかにする。
きょうへいの密着当日のスケジュールは以下のとおりだった。

  1. 早朝: お泊まりコース明け(5時間の睡眠時間含む)
  2. 午前〜午後: シチュエーションボイスの収録練習会
  3. 午後: セラピストとしての施術予約1件
  4. 夕方〜夜: バーテンダーとしての勤務
  5. 深夜: バー終了後のセラピスト待機

お泊まりコースは5時間の睡眠時間が含まれるとはいえ、翌日にこれだけの予定を詰め込むのは体力的にかなりハードだ。きょうへい自身も「休めるときにしっかり休めないと体が持たない」と語っており、予約の合間に仮眠をとる習慣をルーティン化している。
OASISの事務所には仮眠スペースが用意されており、施術着(Tシャツスタイル)に着替えて短時間の睡眠を確保する。外出着でベッドに横たわることを避け、施術時と同じ状態で休息をとるあたりに、プロとしての意識が垣間見える。

Shizuku編集部
これまでの密着取材は専業セラピストが対象だったが、きょうへいは初めての兼業セラピストケースである。専業と比較して自由に使える時間が限られる分、スケジュール管理と体調管理の重要度が格段に高い。
「いつでも寝られる体制を整える」という彼の言葉は、兼業を検討する人にとって最も実践的なアドバイスだろう。

バーテンダーの接客力がセラピスト業を変えた——兼業だからこそ生まれる相乗効果

ここでは、バーテンダーとセラピストという2つの仕事がどのように影響し合い、スキルの好循環を生んでいるかを具体的に解説する。
きょうへいの話で最も興味深かったのは、バーテンダーという本業がセラピスト業にポジティブな影響を与えているという点である。
バーとセラピスト業の相互作用は、次のような形で表れている。

  • バー → セラピスト: 初対面の人との距離の詰め方、場の空気を読む力がイベント参加や新規顧客対応に活きる
  • セラピスト → バー: 「自分自身を楽しんでもらう」というエスコート意識が生まれ、単なるドリンク提供から脱却
  • 共通スキル: 相手の表情や言葉の端々から何を求めているかを察する力

きょうへいは当初こうした「場を読む力」が苦手だったというが、セラピスト業を始めてから意識的にスキルを磨いた結果、バーでの接客にも変化が生まれたという。女性客への対応も、いわゆる「女性扱い」を意識することで関係構築がスムーズになったと語っている。

OASIS|きょうへい
人間関係を楽しく、自分も楽しく相手も楽しく円滑に進めていきたいっていう気持ちがあれば、もうみんな向いてるのかなって正直思います。

デビュー期の深刻なスランプ——「予約が入る未来が見えません」からの脱出

ここでは、きょうへいがデビュー直後に経験した苦悩と、それを乗り越えた具体的な行動プロセスを紹介する。
現在は安定した予約を獲得しているきょうへいだが、デビュー当初は深刻なスランプに苦しんでいた。代表の青山翔輝に対して「DMで予約をいただける未来が見えません」「もう1回会いに行ってくれる未来が見えません」と弱音を吐いていた時期があったという。
スランプからの脱出プロセスは以下のとおりだ。

  • 行動に移す: ツイキャスで配信を開始
  • 手応えを掴む: 配信から実際に予約が入る
  • 情報を集める: お客様に予約の理由やきっかけを直接聞く
  • 強みを把握する: 自分に何が期待されているかが明確になる
  • 好循環の形成: 売上順位の上昇が自信になり、さらなる行動につながる

このサイクルが回り始めてから、予約は徐々に安定していった。

Shizuku編集部
デビュー初期の不安は、多くのセラピストに共通する課題である。きょうへいのケースが示唆しているのは、「行動→反応→分析→改善」というフィードバックループの重要性だ。
SNSやツイキャスといった発信ツールは、予約を直接獲得する手段であると同時に、自分の強みを客観的に把握するための情報収集ツールでもある。

入金作業に見える兼業セラピストの収入リアル

ここでは、密着中に映し出された入金シーンから、兼業セラピストの収入の実態をレポートする。
密着中、きょうへいがバー勤務に向かう直前に入金作業を行うシーンがあった。OASISでは施術料を一旦セラピストが受け取り、店舗への振り込みで精算する仕組みを採用している。
3日分をまとめて入金する姿が映し出されたが、その金額を見た青山翔輝が思わず「稼いでるね」と声を漏らす場面があった。兼業でありながら、入金額のおよそ半分が手元に残る計算であり、本業のバーテンダーの収入と合わせれば、かなりの水準に達していることが推測される。
きょうへい自身は「毎回こんなことはない」と謙遜しつつも、兼業としてのセラピスト業が経済的にも意味のある選択であることを示す一幕であった。

声優活動という第三の顔——マルチに活動するセラピストの未来

ここでは、きょうへいが取り組むシチュエーションボイスの収録活動と、複数のフィールドでスキルが交差する働き方の可能性を紹介する。
きょうへいが密着当日に取り組んでいたのが、シチュエーションボイスの収録練習である。ASMR系の音声コンテンツをプラットフォームで販売するための活動であり、バイノーラルマイク(人間の耳の形をした特殊マイク)を使った収録に挑戦している。
きょうへいの声優活動の現状は以下のとおりだ。

  • 評価されている点: 声質の良さ
  • 課題: 演技面の未熟さ。恥ずかしさからつい「大根芝居」になる自覚あり
  • セラピスト経験の影響: エロティックな演技のハードルが下がっている
  • 練習環境: リンタ店長と一緒に収録練習

セラピスト、バーテンダー、声優。3つの顔を持つ働き方は、一見すると無謀にも見える。
しかし、それぞれの活動で得たスキルが相互に作用し合っている点に、きょうへいの働き方の本質がある。

兼業を検討している方へ——体調管理が最優先

きょうへいが密着の最後に残した言葉は「兼業するんだったら体調に気をつけろ」であった。兼業セラピストとして続けるための最低条件は以下の3点だ。

  • いつでも仮眠できる体制を整えること
  • 無理な日程を組まないこと
  • 体力の限界を正直に認識すること

まとめ——「二足のわらじ」が広げるセラピストの可能性

きょうへいの1日密着から見えてきたポイントを整理する。

  • 兼業セラピストの実態: お泊まり明けから深夜待機まで、体力と時間管理が鍵
  • スキルの相互作用: バーの接客力がセラピスト業に活き、逆もまた然り
  • スランプからの脱出法: 「行動→反応→分析→改善」のフィードバックループが重要
  • 経済的メリット: 兼業でも手取りは十分な水準に達しうる
  • 体調管理が最優先: 仮眠のルーティン化と無理のないスケジュール設計が不可欠

バーで培った対人スキルがセラピスト業に活き、セラピストで学んだ女性へのエスコート力がバーの接客を変える。このクロスオーバーこそが、きょうへいの最大の武器であり、兼業ならではの強みといえる。
体力的な大変さは否定できないが、成長を実感しながら複数のフィールドで活躍する姿は、セラピストという職業の新しい可能性を示していた。

よくある質問

Q女風セラピストは副業・兼業でもできるのか?
A

可能である。OASISグループでは、きょうへいのようにバーテンダーなど別の仕事を持ちながら活動するセラピストも在籍している。シフトの自由度が高い店舗であれば、本業との両立は十分に実現できる。

Q兼業セラピストの収入はどの程度か?
A

活動頻度や予約状況により大きく異なるが、1日あたりの手取りは数万円規模になることもある。本業の収入と合算すれば、経済的に余裕のある生活が可能だ。

Q兼業で最も大変なことは何か?
A

体調管理とスケジュール調整が最大の課題である。お泊まりコース後に別の仕事が入る場合など、睡眠時間の確保が死活問題となる。仮眠のルーティン化が不可欠だ。

Q別の仕事の経験はセラピスト業に活きるのか?
A

接客業の経験は特に活きやすい。バーテンダーのきょうへいの場合、初対面の人との会話力や場の空気を読む力がセラピストとしてのコミュニケーション能力に直結していた。

Q未経験から兼業でセラピストを始めることは可能か?
A

可能である。きょうへい自身も入店当初は未経験で、デビュー期にはスランプも経験している。講習制度や先輩からの指導を活用しながら、段階的にスキルを身につけていける環境がある。