言葉では説明しない。音だけで伝える。そのシンプルなルールが、セラピストとしての本質的な表現力を炙り出した。
OASISグループ所属のセラピストたちが挑んだ「第1回オノマトペ王決定戦」は、笑いに包まれながらも、女性用風俗というフィールドで求められるコミュニケーションの深さを浮き彫りにした企画だった。
「オノマトペ王」とはどんな企画なのか
今回の企画はMCの青山翔輝が進行を務め、OASISグループに所属するセラピストたちが参加した対決型バラエティだ。ルールはシンプルで、出されたお題(食べ物または動物)をオノマトペ。
すなわち擬音・擬態語だけを使って仲間に伝え、正確に当ててもらうというもの。
普段の会話では使い慣れた言葉が使えない。「これは○○です」とも「○○に似ている」とも言えない。伝えられるのは「ジュー」「グツグツ」「シュルシュル」といった音の連なりのみ。
その制約の中で、出題者の発想力と受け手の感受性が試される。参加したのは天宮りんた、イオ、ガク、日向の4名だ。
ジェスチャーは一切禁止、音だけという厳しい縛りの中で、セラピストたちの表現力が真価を問われることになった。優勝者には「第1回オノマトペ王」の称号が与えられるが、そこにはプロフィール変更というユニークな罰ゲームもついてくる。
食べ物ラウンド——「音」で料理を描く多彩な表現力
食べ物をテーマにした第1ラウンドでは、参加者の表現の多様さが際立った。「しゃぶしゃぶ」を「グツグツ」と表現する者、「肉まん」を「ホフホフ」で伝えようとする者、「お好み焼き」を「ジュー」の一音に凝縮させる者など、同じ料理でも人によって切り取るポイントがまるで違う。
特に印象的だったのは、うなぎを「パタパタ+うまうま」という二段構えで表現したケースだ。調理工程の音と食べたときの感触を組み合わせることで、単なる音の羅列ではなく「物語」として食材を描いた。
うどんを「チルチル+コシコシ」で表現した発想も、食感のリアリティを追求した独自の視点として光った。
天宮りんたは「グツグツって言ったとき、みんなの顔がパッと変わった。音だけでも伝わるんだと思って、正直ちょっと感動した」と振り返った。
動物ラウンド——「ウキウキ問題」が示した表現と模倣の違い
動物ラウンドでは、ゾウを「ドスンドスン」、ヘビを「シュルシュル」、馬を「ドコドコ」と表現するなど、体の重量感や動きの質感をいかに音で再現するかが問われた。
一方で、サルのお題に対して飛び出した「ウキウキ」は物議を醸した。これはオノマトペではなく動物の鳴き声そのものではないか、という指摘が上がり、最終的に失格と判定された。
だが、その判定プロセスそのものが「伝えることと真似ることの違い」という本質的なテーマを浮かびあがらせた。
自分の中から発した表現だけが、本当に相手に届く。そのことを改めて感じさせるシーンだった。
「最もオノマトペに近い男」日向の受信力
このゲームには、出題する力だけでなく「受け取る力」も問われる。今回、特に解答の精度が高かったのが日向だ。
他の参加者が表現したオノマトペのわずかなニュアンスから正解を引き出し続け、「最もオノマトペに近い男」と評された。
これは偶然ではないだろう。相手の言葉を文字通りに聞くのではなく、その背後にある感覚や意図を読み取る能力。セラピストとして必要な「聴く力」と、これは本質的に同じものだ。
施術の現場でも、お客様が口にしない感情や要望を察知することは非常に重要なスキルであり、日向の受信感度の高さはゲームの枠を超えた能力の証明といえる。「肉まん」を「ホフホフ」の一言で当てた場面は、出題者の意図を瞬時に汲み取る直感力の結晶だった。
日向の解答精度に、セラピストとしての素地が透けて見えた。
ボーナスラウンド——仲間をオノマトペで表現する
本編終了後のボーナス企画では、食べ物でも動物でもなく「一緒にいるセラピスト仲間」をオノマトペで表現するという試みが行われた。「スベスベ+キラキラ」「ボコスカ」、そしてガクに向けられた「ゲリゲリ」(笑)など、本人を前にした表現は容赦がない。
しかしここで興味深いのは、笑いで包まれながらも「言われた側がどう感じるか」の反応が自然に浮かび上がった点だ。同じ「ゲリゲリ」でも、信頼関係のある仲間から言われれば笑い飛ばせる。それは普段のセッションにも通じる。言葉の内容よりも、関係性が意味を決めるのだ。
天宮りんたは「スベスベって言ってもらえたのは、素直に嬉しかった。なんか認められた感じがして」と語った。人を音で表現する行為は、ある種の「触れ方」に似ている。
その選択が相手への眼差しを映す。ボーナスラウンドは、セラピストの仕事の本質をユーモラスに教えてくれた。
まとめ——言葉を超えた表現力が信頼を生む
本記事の要点を整理する。
- オノマトペ王の企画意図: 言語を制限することで、表現力と受信力の両方が試される構造
- 食べ物ラウンドの多彩さ: 同じ料理でも切り取る角度が人によって異なる=個性の証明
- 「ウキウキ問題」の示唆: 模倣と本質的な表現の違いがセラピストの仕事にも通じる
- 日向の受信力: 微細なニュアンスを読み取る力はセラピストの重要なスキル
- ボーナスラウンドの深み: 人を音で表現する行為が「触れ方」の選択に似ている
女風セラピストに求められるのは、技術だけでも言葉だけでもない。言葉にならない感覚を音のように伝え、相手の微細な反応を受け取る力。
このオノマトペ王決定戦は、その本質をゲームの形で見事に浮き彫りにした。セラピストたちの素の姿を楽しみながら、その人柄を知れる貴重な一本だ。
よくある質問
セラピストの仕事は言葉よりも触覚や雰囲気でお客様に安心を届けることが多い。オノマトペゲームは「言語外の表現でどれだけ正確に伝えられるか」を問うものであり、非言語コミュニケーション力が試される点でセッションと構造的に似ている。
天宮りんた、イオ、ガク、日向の4名が対戦し、MCは青山翔輝が務めた。いずれもOASISグループに所属するセラピストだ。
優勝者のイオは1ヶ月間、HPのプロフィールコメントおよびXのプロフィールをオノマトペのみで表現・記述することが義務付けられた。
YouTube公式チャンネルで定期的に公開されている。お絵描き人狼、利きお茶チャレンジなど、セラピストの個性が見える企画が複数揃っている。

