女風オーナーの起業ストーリー。童貞から月商1000万を達成し店舗代表になった男の全記録
「童貞だった。自分にも自信がなかった」。
こう振り返るのは、OASIS横浜店・渋谷店の代表を務める湊あおい氏である。ライバー事務所やアパレル事業を大学時代に手がけた起業家肌の青年が、たどり着いた先は女風の世界だった。
セラピストとしてOASIS本店で約半年間ナンバーワンを独走し、月商1000万円を達成。その実績をもとに代表に就任した湊氏に、起業の裏側と経営哲学を聞いた。

ライバー・アパレルの停滞から女風へ——湊あおいが業界に出会うまで

湊あおい氏はどのような経緯で女風業界にたどり着いたのか。ここでは、複数事業の行き詰まりから転身までの軌跡を追う。
起業家としてのキャリアは大学時代に始まっている。ライバーとして活動した後、配信事務所を立ち上げ、さらにアパレル事業にも進出した。
しかしいずれの事業にも波があり、ちょうど停滞期を迎えていたタイミングで東京秘密基地グループの存在を知った。
最初に女風業界を知ったのは約7年前。友人から紹介されたが、その時点では特に興味を持たなかった。しかし5年前、青山翔輝氏の知り合いを通じて改めて話を聞く機会があり、セラピストとしてのデビューを決意する。
動機は「自信をつけたい」「女性への接し方を学びたい」という、実にシンプルなものだった。
しかし、当時の湊氏には大きなハードルがあった。童貞だったのだ。デビュー前に「卒業しなければ」という思いで経験を積んだが、それだけで自信がついたわけではない。
真の自信は、お客様との接客を重ねる中で少しずつ形成されていった。

オアシス横浜店 湊あおい
お客様を接客する中で、等身大の自分でいいんだなと思い始めた。

月商1000万円——半年間家に帰らなかった日々

セラピストとしてOASIS本店に所属した湊氏は、副業から専業へと切り替え、店舗を持つという目標に向かって猛烈に働き始めた。その結果、本店で約半年間ナンバーワンを維持し、東京秘密基地グループ全体でも1位を獲得。月間売上は1000万円に達した。
しかしその裏側は壮絶だった。ほぼ24時間体制で予約を受け付け、半年間で自宅に帰ったのは5回以内。
事務所で着替えて次の予約に向かうという生活を繰り返していた。プライベートはほぼ存在せず、仕事が生活のすべてだった。
それでも湊氏はストレスを感じなかったという。仕事そのものが楽しかったこと、そして「店舗を持つ」という明確な目標があったからだ。
自身のストレスの正体を問うと、「自分の計画が崩れること」「目標の達成が遅れること」が最大の不安であり、休むことへの恐怖の方が大きかったと明かす。

Shizuku編集部
湊氏のストーリーは、女風セラピストという職業が「すでに完成された人間」を求めているわけではないことを教えてくれる。自信がないからこそ、お客様から頂く対価以上の価値を返したいという姿勢が生まれた。
外部のマッサージ講習に自費で通い、担当の美容師にヘッドスパの技術を教わり、圧マッサージやオイルマッサージ、公式マッサージまで習得した行動力は、自信のなさが原動力に変わった好例だ。

代表就任後の運営業務——「ありのまま」で信頼を勝ち取る講習スタイル

実績を認められ代表に就任した湊氏は、どのように店舗を運営しているのか。ここでは経営スタイルと講習の具体的な内容を紹介する。
現在もセラピストとしての出勤は続けているが、スケジュールが合う時に限定しており、メインは運営業務にシフトしている。新規のお客様も受け付けているが、タイミング次第で争奪戦になるという。
運営の仕事は多岐にわたる。週に一度の定例講習で教えている内容は以下のとおりだ。

  • 施術の実技指導
  • カウンセリング手法
  • SNSの運用戦略
  • ブランディング

講習スタイルはディスカッション形式だ。一方的に教えるのではなく、受講者に「なぜそれをやっているのか」を問いかけ、会話のキャッチボールの中から改善策を導き出す。
見栄を張らず、自身のありのままの経験を共有するスタンスが、セラピストたちからの信頼につながっている。
この「ありのまま」は湊氏のキーワードでもある。自信がないことも、緊張しがちな性格も、人の面倒を見るのが好きなことも、すべてを隠さず共有する。
その姿勢に後輩セラピストたちは「理解ある先生」として信頼を寄せている。

「嘘をつかない」が生んだ1000万円——売上の本質

湊氏が最も重視するのは「お客様に対して嘘をつかない」という信念である。夜職業界では、短期的な売上のために顧客に嘘をつくケースもあると聞く。
しかし湊氏は、継続的に売上を上げるセラピストこそが本当にかっこいいと考える。

オアシス横浜店 湊あおい
嘘をつかないことが一番大切。信頼を得ることが継続的な売上につながる。

この信念は代表としての教育方針にも直結している。新人セラピストには何ヶ月目に何をやるかというタスクを細かく設定し、そのロードマップに対して貪欲に取り組める人材を求めている。
向いている人物像を問うと「やる気がある人で誠実な人」とシンプルに答えた。

Shizuku編集部
セラピストから代表へのキャリアパスは、女風業界における重要なロールモデルとなっている。湊氏のケースは「個人の実績」が「組織の成長」に転換される好例だ。
プレイヤー時代のモチベーションが「自分のためのリピート獲得」だったのに対し、代表就任後は「店舗のイメージ向上のための全力投球」に変化した。行動は同じでも、動機が自己から組織へと拡張されている点が興味深い。

セラピストの未来を設計する——セカンドキャリア構想と「直接的な感謝」

湊氏が代表として最も力を入れているのが、セラピストのセカンドキャリア設計である。ここでは、セラピストがいつか第一線を退いた後の選択肢と、その設計思想を紹介する。
OASIS横浜店のえる氏、渋谷店の金氏など、それぞれが将来的に店舗運営や教育に携わりたいという希望を持っている。セラピストの「寿命」は20代から40代半ばまでと比較的長いが、いつかは第一線を退く時が来る。
湊氏が用意を進めているキャリアルートは以下の3つだ。

  1. 店舗代表へのステップアップ:実績を積んだセラピストがオーナーとして独立
  2. 講習員としてのキャリア:技術指導や新人教育の専門職へ転身
  3. 運営サイドへの転身:集客・求人・スタッフ管理などの経営業務を担当
オアシス横浜店 湊あおい
セラピストがゆくゆくはキャリアとして店舗を持ちたい、代表になりたいと思える。そこに手を差し伸べられる存在でいたい。

湊氏がこの仕事に誇りを持てる根源的な理由は「直接的な感謝」にあるという。配信事務所では画面越し、アパレルでは商品を通じて。
いずれも間接的な感謝だった。女風では、お客様と1対1で向き合い、施術や会話を通じて直接「ありがとう」と言ってもらえる。
後輩セラピストの売上が伸びた時に直接感謝される喜びも大きい。セカンドキャリア設計に注力する動機もまた、「セラピストの未来に直接貢献したい」という直接性への渇望から来ている。

初めての方へ——女風オーナーという存在

女風のお店には、セラピスト出身のオーナーや代表が多い。彼らは自身がサービスを提供した経験を持つからこそ、利用者目線での店舗運営ができる。
お店選びの際は、代表者の経歴にも注目すると、サービス品質の高い店舗を見つけやすくなる。

まとめ——「等身大」が最大の武器になる

湊あおい氏の起業ストーリーから見えてきた要点を整理する。

  • 出発点の低さは関係ない:童貞・自信ゼロからスタートしても、等身大の誠実さで信頼を積み重ねればトップに立てる
  • 圧倒的な行動量:半年間で自宅に帰ったのは5回以内。明確な目標があれば過酷な環境もストレスにならない
  • 「嘘をつかない」経営哲学:短期的な売上より信頼を優先する姿勢が、継続的な成果に直結
  • セカンドキャリアの設計:セラピストの将来を見据えた複数のキャリアルートを構築中

見栄を張らず、ありのままの自分で勝負する。その姿勢こそが、セラピストとしても経営者としても、最大の武器となっている。

よくある質問

Q女風のオーナーや代表になるにはどうすればよいですか?
A

まずはセラピストとして実績を積み、店舗運営に関心があることをグループに伝えるのが一般的なステップである。湊氏の場合、約半年間のナンバーワン維持と月商1000万円という実績が評価され、代表に就任した。

Q女風のセラピストから起業することは現実的ですか?
A

現実的である。OASISグループでは、実績のあるセラピストが店舗代表として独立・運営に参画するキャリアパスが確立されている。事業経験がなくても、グループのサポートを受けながらスタートできる。

Q女風セラピストの月商1000万円はどのように達成するのですか?
A

湊氏のケースでは、ほぼ24時間体制で予約を受け付け、半年間休みなく働くという圧倒的な稼働量と、嘘をつかない誠実な接客によるリピート獲得が両輪となっていた。

Q女風業界でのセカンドキャリアにはどんな選択肢がありますか?
A

店舗代表・オーナーへの就任、講習員としての教育業務、運営スタッフへの転身などがある。OASISグループでは、セラピストの将来を見据えたキャリア設計のサポートに力を入れている。

Qセラピスト未経験で自信がなくても始められますか?
A

始められる。湊氏自身が童貞から業界に飛び込み、トップセラピストにまで成長した。充実した講習制度と先輩セラピストのサポートがあるため、未経験者でも安心してスタートできる環境が整っている。