女性用風俗を利用してみたいけれど、衛生面や性感染症が気になる。そう感じている人は少なくないはずだ。セラピストが実際にどんな検査を、どのくらいの頻度で受けているのかは、利用する側からはなかなか見えない。

女風ドキュメンタリー(OASISグループのYouTubeチャンネル)は、グループが提携する渋谷のクリニックの協力を得て、出演者自身の性病検査に受付から会計まで密着した。後半ではクリニックの担当者との対談も収録されている。

本記事では、動画で映された検査の流れと、OASISグループが設けている検査のルールを、文字起こしから確認して整理する。検査に関する内容は、いずれも動画内での説明として紹介するもので、医学的な判断を示すものではない。

7年間、毎月検査に通ってきた出演者が驚いたこと

検査を受けたのは、7年間毎月検査に通い、それが習慣になっているという出演者だ。これまでに5〜6か所のクリニックを利用してきたという。

その出演者が今回のクリニックで感動したと繰り返したのが、院内の動線だった。受付、待合室、採血、お手洗い、会計が一周でつながっていて、ほかの患者と顔を合わせずに検査を終えられるつくりになっている。

一般的なクリニックでは待合室が共有で、混雑時には15〜20人ほどが同じ待合室に座り、その大半が女性だったという。男性が1人で待つ気まずさや、検査に来ていることを人に知られたくないという気持ちは、セラピストにも意外と多いと話していた。

Shizuku編集部
検査を受けることへの心理的なハードルは、技術や費用だけでなく「人に見られたくない」という気持ちにもある。毎月通う当事者が、まず待合の環境に注目していたのは、利用する女性にとっても参考になる視点だ。

受付から問診まで、手元のスマホで完結する

クリニックはビルの上階にあり、エレベーターで上がる。受付はスタッフ1人で回せるオペレーションになっていて、事前予約のほか当日の受付もできると紹介されていた。

受付を済ませると個室の待合室へ。手元のQRコードを読み込んで、スマートフォンで問診に答えていく。出演者は「1分足らず、今回は40秒くらいで終わった」と、その手軽さに驚いていた。

  • 待合室のモニターには、何番の人がどこにいるか(採血中、会計など)が表示される
  • 院内には主な症状の説明や、検査にかかる期間、費用の目安が掲示されている
  • 問診が終わると看護師が来て、1対1でカウンセリングを行う

カウンセリングでは、今の症状や検査の希望を聞き取ってもらう。動画では、風俗業界で働く人向けのプランとして、淋菌やクラミジア(性器と喉)、HIV、B型肝炎などを含む7項目の検査を受けることを確認するやりとりが映されていた。

採血、尿検査、うがいで終わる喉の検査

カウンセリングの後、番号で呼ばれて採血室へ移動する。採血を終えると、案内に従ってお手洗いへ向かい、尿検査と喉の検査を行う。お手洗いには手順が分かりやすく掲示されていた。

喉の検査は、紙コップに入った生理食塩水を口に含み、上を向いて15秒ほどうがいをして、コップに戻すという方法だった。出演者は、これまでのクリニックでは喉に綿棒を入れる方法で、苦手な人も多いはずだと振り返る。うがいだけで済む方法はこのクリニックで初めてだったという。

採血から尿検査、喉の検査までは全部で5分ほど。撮影がなければ、受付から検査終了まで早ければ5分ほどで終わるのではないかと話していた。

Shizuku編集部
出演者は、尿検査があるので来院前はお手洗いを我慢してきたと明かしていた。また、注射が苦手で最初は慣れなかったものの、続けるうちに習慣になったとも話している。「怖そう」と感じる人にとって、こうした当事者の率直な感想は検査のイメージをつかむ手がかりになるだろう。

結果はスマホで確認、診察券のないしくみ

最後に会計へ進む。結果は3日ほどで出ると案内され、スマートフォンから確認するしくみだった。このクリニックには診察券がなく、ログインにはカルテ番号と生年月日、検査日を使う。

カルテ番号の受け取り方は、QRコード、ショートメッセージ、口頭から選べる。出演者はSMSを選び、カルテ番号と結果確認用のリンクがメッセージで届くと説明を受けていた。

OASISグループの検査ルールと、陽性時の公開

検査の合間に、出演者はグループのルールについても語っている。性感染症は症状だけでは分からないため、業界として検査を必須にしているという前提を示したうえで、OASISグループの取り組みを説明した。

  • 毎月1回、必ず検査を受ける
  • 陰性が確認できてから出勤する。月1回の検査を受けなければ出勤できない
  • 入店するセラピストも、デビュー前に必ず検査を受ける
  • 陽性になった場合は公開し、お客様に報告する義務を設けている

出演者によれば、陽性を公開すると一部のお客様が離れてしまうこともある。それでも、できる限りの予防をして毎月検査をしている以上、普段検査を受けていない一般男性と比べてリスクは低いと考えている、と理解を求めていた。

また、入店時の検査では、症状がないまま感染していたセラピストが一定の割合でいたとも明かしている。だからこそ、業界の人に限らず検査は受けるべきだという考えだ。

クリニックの担当者が語った、検査を受ける人の実情

検査の後には、クリニックの担当者との対談が行われた。動画内の説明によると、クリニックは横浜院から始まって1年半ほどで、横浜、渋谷、名古屋、大阪梅田、札幌の5院を展開している。OASISグループとの提携は、系列店舗の代表からの紹介で2か月ほど前に始まったという。

提携クリニックの特徴

担当者が挙げた特徴は次の2つだ。

  • 人と会わない設計でプライバシーを守ること
  • 保険証を使わない自由診療のみであること

相談しにくい悩みを抱えた人や、こっそり検査を受けたい人など、さまざまな背景の患者が来ているという。

出店場所も、路面店ではなくビルの中を選ぶ、生活圏内に置くといった点を重視していると説明していた。

  • 性病検査を受ける人はまだ少なく、症状が出た人など、きっかけがあった人が中心
  • 男女とも、若い世代を含めて症状のない人が多いと感じている
  • カップルで来院する人も多いが、どちらから感染したのかは言い出しにくく、1つの項目だけを希望されると、ほかの検査を勧めにくい難しさがある
  • 誰もが感染しているかもしれないという前提で来てもらえると、案内もしやすい

出演者が、自由診療のため7項目でも1万円ほどかかることに触れつつ「最低でも年1回は受けるべきでは」と投げかけると、担当者も、健康診断と同じように年に1回は受けてほしいと応じた。検査がもっと広まれば、予防にもつながっていくと考えているという。

まとめ

動画の最後、出演者は自身もセラピストになるまでは検査を受けていなかったと振り返り、今思うと恐ろしいと話した。そのうえで、毎月検査し、陰性の結果が出てから出勤することを徹底しているので安心して利用してほしいと呼びかけている。

  • OASISグループでは、毎月1回の検査と、陰性確認後の出勤をルールにしている
  • 陽性の場合はお客様に公開・報告する義務を設けている
  • 密着したクリニックでは、個室での待機やスマホでの問診・結果確認など、人と顔を合わせずに検査を受けられる流れが映されていた
  • クリニックの担当者は、症状のない人が多いとして、年に1回の検査を勧めていた

セラピスト側の検査体制が気になる場合は、利用前に店舗の公式情報で検査の頻度やルールを確認しておくと安心につながる。動画で語られたように、利用する側が自分自身の検査を習慣にすることも一つの選択肢だ。

※本記事は、女風ドキュメンタリーの動画「【衝撃映像】性病検査に完全密着したら…想像以上の最新システムだった」の内容を文字起こしから確認して構成したものです。検査に関する内容は動画内での説明であり、医学的な判断については医療機関にご相談ください。クリニックの体制やグループのルールは撮影時点のものです。

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よくある質問

QOASISグループのセラピストはどのくらいの頻度で性病検査を受けていますか?
A

動画内の説明では、毎月1回の検査が必須とされています。陰性が確認できてから出勤するルールで、月1回の検査を受けなければ出勤できないと語られています。

Qセラピストが陽性になった場合はどうなりますか?
A

出演者によると、OASISグループでは陽性になった場合に公開し、お客様に報告する義務を設けているとのことです。

Q動画のクリニックでは、検査はどのような流れでしたか?
A

受付の後、個室で待機しながらスマートフォンで問診に答え、看護師のカウンセリング、採血、尿検査と喉の検査を経て会計という流れでした。ほかの患者と顔を合わせない動線になっていると紹介されています。

Q喉の検査はどのような方法でしたか?
A

動画のクリニックでは、生理食塩水を口に含んで15秒ほどうがいをし、紙コップに戻す方法でした。出演者は、綿棒を使う方法よりも負担が少ないと感じたと話しています。

Q検査結果はどのくらいで分かりますか?
A

動画では、結果は3日ほどで出て、スマートフォンから確認すると案内されていました。期間や方法はクリニックや検査内容によって異なる場合があります。