女性用風俗という業界はいまだ謎に包まれた部分が多い。利用者目線の情報は増えてきた一方で、「経営者が何を考え、どう動いているのか」という裏方の実態はほとんど公開されてこなかった。
本記事では、東京・大阪に計9店舗を展開するOASISグループ代表・青山翔輝の1日密着動画を徹底分析し、朝のコスト管理ミーティングからYouTube撮影、新人セラピストの採用面接まで。
女性用風俗経営のリアルをお届けする。
女風経営者の朝——タクシー代の削減から始まる経営判断
青山翔輝の1日はスタッフとのミーティングからスタートする。話題の中心はコスト管理だ。
具体的には「タクシー利用の削減」が議題に上がっていた。セラピストや運営スタッフがタクシーを頻繁に使うことでコストが膨らんでいるという問題認識のもと、利用ルールの見直しが検討されていた。
200人規模のセラピストを抱える組織においては、こうした細かな固定費・変動費の管理が経営の安定に直結する。
青山は「タクシー代の上限がないと、どこまででも使ってしまう。浮いたお金を広告に回せば別の展開ができる」と語り、積み上げ型の経営におけるコスト意識の重要性を示した。
ミーティングでは次回YouTube企画の方針も共有された。「100均モテグッズ企画」というコンテンツ戦略が設計段階から議論されており、女風という業態とYouTubeというメディアを組み合わせたマーケティングの在り方が、この場で形作られていた。
YouTube撮影の裏側——セラピストの「待機モード」と「本番モード」
ミーティングを終えた青山が向かうのは、YouTube動画の撮影現場だ。
撮影前の独特な雰囲気は「セラピストあるある」として紹介されていた。撮影待機中のセラピストたちは全員無言でスマートフォンを操作しており、互いに会話はほとんどない。
DMの返信やX(旧Twitter)の投稿など、空き時間を使ったSNS営業が日常化しているのだ。撮影が始まった瞬間、空気が一変する。特に印象的だったのがナツキというセラピストの変貌ぶりだ。
青山は「別人になる」と評した。カメラが回る前は静かに携帯を眺めていたナツキが、本番の合図とともに表情豊かに話し始める。このオンオフの切り替え能力は、施術中の「プロモード」にも通じるものがあるだろう。
撮影時間は約30分。短時間で質の高いコンテンツを生み出す効率的な体制が、継続的なYouTube発信を支えている。
Shizuku編集部女風業界でYouTubeを戦略的に活用する事業者はまだ少ない。青山がYouTubeを「マーケティングチャンネル」として位置づけ、撮影現場に自ら立ち会い企画段階から関与する姿勢は、業界全体の情報発信のあり方を変えていく可能性がある。
動画を通じてセラピストの人柄や業務実態が可視化されることで、利用者・求職者双方の「不安の壁」を下げる効果が期待できる。
採用面接で語られたOASISグループの全貌——市場規模から育成体制まで
- 創業: 2022年4月(東京秘密基地の姉妹店として)
- 店舗数: 東京8店舗 + 大阪直営1店舗 = 計9店舗
- 在籍セラピスト: 全体約200名、本店40〜50名
- 女性用風俗市場全体: 約200億円
- 男性向け風俗市場: 約6兆円(ホテル業・アパレル業と同規模)
女風市場200億円と男性向け6兆円の差は、女風がまだ「発展途上の市場」であることを示している。裏を返せば、今後の成長余地が非常に大きい業態だ。
青山がこの時期に積極的な店舗展開とYouTube発信を行う背景には、この市場環境の分析がある。
デビューまでの7ステップ
未経験者がセラピストとしてデビューするまでの流れは以下の通りだ。
- 2次面接(青山が直接担当)
- 事業説明会
- マナー講習(約2時間)
- 技術講習(約2時間・女性モデルを使用した実技)
- モニター試験
- 潜在写真撮影 + HP作成
- デビュー
在籍セラピストの95%以上が未経験スタートというデータは、この育成ステップが機能している証拠だ。また「管理職はすべて元セラピスト」という方針も、現場感覚を経営に活かすという強い意志の表れである。
面接候補者が語った志望動機
この日の候補者は個人事業主として営業代行を行っている人物だった。志望理由として「自分にしかできない価値が明確な仕事がしたい」と語った。



面接で青山が丁寧に市場規模やビジネスモデルを説明する姿は、透明性の高い採用を重視していることの表れだ。女風という業態への誤解や偏見が根強い中で、数字とプロセスで説明する姿勢は求職者の安心感につながる。未経験者を育てる体制と合わせて、業界の健全化にも貢献しているといえる。
青山翔輝の経営哲学——3つの軸
1日の密着を通じて浮かび上がった経営スタイルを整理する。
- コストへの徹底した意識: タクシー代削減という小さな積み上げを疎かにしない姿勢は、スケールしても原価意識を失わない経営者の本質を示している。
- コンテンツを通じたブランディング: YouTube撮影に自ら立ち会い、企画段階から関与する。「女風をもっと知ってもらう」というメディア戦略への強いコミットがある。
- 採用・育成の内製化: 2次面接を経営者自身が行い、管理職を内部昇格で固める。文化とクオリティを守るための意図的な選択であり、組織の芯を自分たちで育てていく一貫した姿勢だ。
まとめ——女風経営者の1日が示す業界の成熟
本記事の要点を整理する。
- コスト管理から始まる朝: タクシー代の見直しなど、積み上げ型経営の基本が徹底されている
- YouTube撮影の戦略性: コンテンツ企画が経営者レベルで設計され、マーケティングに直結している
- 市場規模200億円: 男性向け6兆円と比較すると発展途上だが、成長余地は大きい
- 95%が未経験スタート: マナー講習→技術講習→モニター試験という体系的な育成ステップ
- 代表が面接を担当: 採用の質と組織文化を経営者自身がコントロールしている
女性用風俗の経営は、外から見えるよりもはるかに組織的で戦略的だ。この1日密着動画は、業界の「裏方」を知りたい人にとって、現時点で最も情報密度の高い資料のひとつだろう。
よくある質問
- 未経験でもセラピストとして働けますか?
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OASISグループでは在籍セラピストの95%以上が未経験スタートだ。マナー講習・技術講習・モニター試験という段階的な育成プログラムが整備されている。
- 女性用風俗の市場規模はどのくらいですか?
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現在の国内市場は約200億円とされている。男性向け風俗市場の約6兆円と比較するとまだ小規模だが、女性人口が男性より多いこともあり成長余地は大きいと見られている。
- セラピストのデビューまでにどのくらいかかりますか?
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面接から事業説明会・講習・モニター試験・写真撮影・HP作成のステップを経るため、個人差はあるが数週間〜1か月程度が目安だ。
- OASISグループはどのエリアで展開していますか?
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東京に8店舗、大阪に直営1店舗の計9店舗を展開している。今後も拡大方針を示している。



