女性用風俗を利用するとき、道具、いわゆる「おもちゃ」を使うかどうかは、聞きたくても聞きにくいテーマの一つだ。セラピストの側は、実際のところどう考えているのだろうか。

女風ドキュメンタリー(OASISグループのYouTubeチャンネル)の企画「女風討論会」は、答えのない二択についてセラピストがエンタメとしてディベートする企画だ。今回の議題は「プレイにおもちゃは必要か、必要ないか」。

本記事では、動画で交わされた主張を文字起こしから確認し、道具そのものではなく「女性にとって何が安心で、何が心地よいのか」という観点から、両派の考え方を整理する。具体的な使い方や身体に関する描写は、媒体の方針により扱わない。

じゃんけんで分かれた「あり派」と「なし派」

討論会のルールはシンプルだ。制限時間は15分間。終了後に司会が勝者チームを決め、最後にMVPも発表する。

チーム分けはじゃんけんで行われ、勝った側がおもちゃ「あり」、負けた側が「なし」を担当した。なし派をまとめたのはOASIS本店店長の天宮りんた。意気込みを求められると、身ひとつで戦いに行くと宣言した。

あり派には、仲間から「おもちゃのスペシャリスト」と紹介されたイオが加わった。開始直後から、鍛えた体を見せて「いらないでしょ」と言い切るなし派と、それに笑いながら反論するあり派という構図で議論が進んでいく。

あり派の主張は「人の手では出せないものがある」

あり派が最初に掲げたのは、人間には再現できない動きがあるという点だった。人のぬくもりとその動きが合わさったときに心地よいと感じる人がいて、そういう人にとっては必要なものだ、という考え方だ。

メンバーの1人は、女性は一定のリズムを好むことが多いと説明した。人の体ではそのリズムを保ち続けることに限界がある場面もあり、そこを補えるのが道具の強みだという。

  • 人の手では再現できない動きに魅力を感じる人もいる
  • 一定のリズムを保つことは、人の体だけでは難しい場面がある
  • 人のぬくもりと組み合わせることで、心地よさの選択肢が広がる

これに対してなし派は、使わなくてもいいという立場を崩さなかった。ただしその言い方は、全面的に否定するというより「なくてもいいかな、寄り」というもの。自分たちは一定のリズムも体で出し続けられる、というのがその理由だった。

なし派が指摘した「扱いの難しさ」と女性の負担

なし派の反論で、利用者の立場からも聞き逃せないのがこの指摘だ。世の中の男性には、とりあえず道具を使えばいいと考える人が少なくない。けれど実際には扱い方を分かっていない人が多く、その結果、女性が嫌な思いをしているという。

なし派のメンバーは、道具を上手に扱えるのはセラピストの中でも一部だと話した。手による施術の方が得意なセラピストの方が多いのは、道具には感覚がなく、自分で加減を調整しづらいからだという。

Shizuku編集部
「使えば喜ばれる」という思い込みこそが、女性の不快感につながる。なし派の指摘は、道具の是非というより、相手の反応を感じ取れるかどうかという問題提起として読める。使う側に加減の感覚がなければ、どんな道具も女性への配慮にはならないということだ。

なし派はさらに、目の前に相手がいるのなら、道具より相手そのものと向き合う方がいいとも主張した。議論の途中では「技術が伸びないから道具に頼っているのでは」「出会ってきたお客様が少ないのでは」と、互いに挑発し合う場面もあり、討論会らしい熱を帯びていった。

「道具から学べる」という逆の発想

挑発を受けたあり派は、道具は技術の代わりではなく、技術の幅を広げるための学びになると返した。

道具を使ったときの反応から、その女性が実はどれくらいの強さを好むのかが分かることがある。次に会うときに道具を使わずに施術してみると、その経験が手がかりになる。あり派のメンバーは、道具から自分たちが学べることも実際にあると話した。

なし派からは「それは経験したことがない、使わないので」と返されたものの、施術の経験を重ねる中で一度は道具に向き合う時期がある、という点には共感の声も出ていた。いろいろな知識を得る上で、道具には敵わない部分もあると気づくことがある、という意見だ。

役割を分ける使い方

あり派はもう一つ、役割を分ける方法にも触れた。女性自身に道具を使ってもらい、その間セラピストはハグをするなどしてぬくもりを伝える、という形だ。道具の扱いに自信がなくても、女性の反応に寄り添うことはできるという考え方である。

なし派が譲らなかった「ぬくもりと安心感」

なし派がもっとも強く訴えたのは、女性が幸福感を得るために何が必要かという点だった。メンバーの説明によれば、その出発点は安心感にある。ハグやキス、肌のふれあいでぬくもりを感じたときにこそ心が満たされ、道具を当てられるだけではただの物理的な刺激にとどまる、という主張だ。

これはあくまでメンバー自身の経験にもとづく考え方で、医学的な説明として語られたものではない。それでも、安心感を出発点に置くという姿勢は、利用する側にとっても心強いものだろう。

あり派もこの点は否定しなかった。ハグやスキンシップを取りながら道具を使えば、ぬくもりと道具の良さを両方届けられるのではないか、という返し方をしている。

  • なし派 安心感とぬくもりがあってこそ、心まで満たされる
  • あり派 ぬくもりを伝えながら使えば、両方を届けられる
  • 両派とも、ぬくもりや安心感が土台にあること自体は共有している

言い出せない女性への気配りと、OASISらしさ

議論の終盤、あり派のメンバーは女性側の事情にも触れた。道具に興味があっても、次のような理由で立ち止まっている女性は意外と多いという。

  • どこで買えばいいか分からない
  • 届くときの梱包が気になる

使ったことがなく興味はあっても、自分から「使ってみたい」とは言い出せない。そこでセラピストが自分の持っているものを実際に見せると、「使ってみたい」と答える人が結構多いそうだ。どんなふうに動くのか、どのくらいの強さなのかが気になっている人も多いと話していた。

Shizuku編集部
興味があっても口に出しにくいことを、相手が言いやすい形で確かめる。あり派のこの話は、道具の話であると同時に、同意の取り方の話でもある。見せて、気になるかどうかを聞き、使うかどうかは女性が選ぶ。この順序が守られていれば、使わないという選択も同じように尊重されるはずだ。

なし派が持ち出したOASISのコンセプト

一方、なし派は最後にOASISのコンセプトを持ち出した。OASISはストレッチをメインにしたグループで、ストレッチの最中に道具を使うことはない。ストレッチの流れの中で自分の手で触れていくことこそが、道具を使わない施術の醍醐味だという。

なし派の1人は、道具を求める人には性感をメインにしたお店もあるので、そちらを選んでもいいのではないかと話した。自分たちにしかできない施術を誠実に届けることができれば、道具は使わなくてもいい、という広い心で臨みたいという考えだ。

なお、あり派の2人はこの間、ある道具の意外な使い方をコント仕立てで披露して場を沸かせていた。内容は媒体の方針により割愛するが、この体を張った実演が勝敗にも影響したようだ。

勝者はあり派、敗者代表りんたが認めた「プラスアルファ」

15分の討論を終え、司会が選んだ勝者はおもちゃ「あり派」だった。MVPは2人の同時受賞で、そのうちの1人はイオ。コントで場を盛り上げた2人が選ばれた。

敗者チームを代表してコメントした天宮りんたは、プラスアルファとしてはあってもいいと思っていたと振り返った。

OASIS店長│天宮りんた
プラスアルファっていうのは、やっぱりあってもいいなって思っていました。僕らももちろん体温やぬくもりは与えられるけど、プラスアルファについての議論が上手だったなと思います。

勝者チームからは、道具の大切さがさらに分かって嬉しい、という言葉が出た。とはいえ、なし派が最後まで手放さなかった「ぬくもり」と「安心感」は、あり派も前提として共有していたものだ。勝敗はエンタメとしての決着であり、どちらかの考え方が否定されたわけではない。

まとめ

  • あり派は、人の手では出せない一定のリズムや動きに魅力を感じる人がいること、道具から女性の好みを学べることを挙げた
  • なし派は、道具は感覚がなく加減が難しいこと、扱いを分かっていないまま使うと女性に負担をかけることを指摘した
  • 両派とも、ハグやふれあいによるぬくもりと安心感が土台にあるという点は共有していた
  • 興味があっても言い出せない女性は多く、実物を見せて希望を確かめるという気配りも語られた
  • OASISはストレッチが中心のグループで、なし派は手による施術を醍醐味としていた
  • 勝者はあり派。敗者代表の天宮りんたも「プラスアルファとしてはあってもいい」と認めた

利用する女性にとって大切なのは、使うか使わないかを自分で選べることだ。興味がある場合もない場合も、予約時やカウンセリングで希望や苦手なことを伝えておくと安心できる。扱いは店舗やコースによって異なる場合があるため、気になる人は事前に確認しておきたい。

※本記事は、女風ドキュメンタリーの動画「【大激論】男は“おもちゃ”を使うべき?使わないべき?セラピストが本気でぶつかり合ってみた」の内容を文字起こしから確認して構成したものです。発言の一部は表現を言い換えています。所属や企画内容は撮影時点のものです。

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よくある質問

Q女風討論会とはどのような企画ですか?
A

女風ドキュメンタリー(OASISグループのYouTubeチャンネル)の企画で、答えのない二択についてセラピストがエンタメとしてディベートするものです。制限時間は15分で、終了後に勝者チームとMVPが発表されます。

Q今回の討論では、どちらが勝ちましたか?
A

おもちゃ「あり派」が勝者に選ばれました。MVPは2人の同時受賞で、そのうちの1人はイオです。敗者チーム代表の天宮りんたも、プラスアルファとしてはあってもいいと振り返っています。

Qおもちゃを使わない派は、どのような理由を挙げていましたか?
A

道具は感覚がなく加減を調整しづらいこと、扱いを分かっていないまま使うと女性が嫌な思いをすること、ハグやふれあいによるぬくもりと安心感こそが大切だということを挙げていました。

Qおもちゃに興味があっても、自分から言い出しにくいです。
A

動画では、興味はあっても言い出せない女性が多いと語られていました。予約時やカウンセリングで、興味があることや不安なことを伝えておくと、セラピストも確認しやすくなります。使わないという希望ももちろん伝えて構いません。

QOASISではおもちゃを使った施術が受けられますか?
A

動画では、なし派のメンバーが、OASISはストレッチをメインにしたグループで、ストレッチ中に道具を使うことはないと話していました。それ以外の扱いは店舗やコースによって異なる場合があるため、予約前に店舗へ確認すると安心です。